湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

柚子の木

2018-10-22 18:47:16 | 日記
ゆずの木が庭にある。

毎年は沢山の実は付けず
2年に一度大豊作をむかえる

今年は当たり年だ!
の、はずが、、、、。
実をつけたのは5個ほど。


去年は10個ほどしか取れなくて
おまけに、器量の悪い柚子ばかりだったので
毎年なんとか作っていた『柚子こしょう』は作れなかった。


年寄りの世話も
去年の今頃から年末にかけて佳境にはいろうかという時期。

2人の年寄りをいかに
楽しく、ここちよく過ごさせてあげられるかに尽きたので
去年の柚子の実は、二個を料理用に。

あとは、2人が浸かるお風呂にいれて
一足はやい『柚子風呂』にした。


12月の冬至の日には
必ず『柚子風呂』をするのだけれど、
去年は、どうなるか見当がつかなかったので、柚子が黄色く色づき次第
気持ちよく2人に『柚子風呂』を楽しんでもらった。

それが最後の数回のお風呂だった。


今でも
お風呂に一人入ってると
二人の『気持ちいいなぁ』と
声が聞こえてきそうだ。


うんうんと
うなづきながら
あの時、お風呂にいれてあげて良かったという思いと
何よりも、大好きなお風呂に
まだまだいれてあげたかった思い。

それが切なくて
また泣いてしまう羽目になる


『おたく達のおかげで、私の目の下の小ジワが増えて仕方ないゎー』と
文句の一つをお風呂で
目元を気にしながら口にしてみた。
何にも応えはなかったけど。


柚子の木は
棘が鋭くて
軍手だけでは貫いて怪我をする。


分厚いゴム手袋をしながら
気をつけて取るのだけれど

さてさて
今年の柚子の行き先はどこになるのだろう。

一つは
『柚子風呂』の代わりに
お供えしてあげようか。


私は次の月命日にでも
大好きな『茶碗蒸し』に添えようか。


一つ一つ
思い出を乗り越えていく

果たして
しっかり乗り越えていってるのかどうか。

柚子の実に聞いてみようか。








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする