湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

光の階段の前に

2018-02-27 21:20:17 | ポエム
明日は母の四十九日


もう、法要を先に済ませてあるから
それを越したあたりから
私はもう大丈夫だと思っていたの


今朝の夢の中
情景の奥の方で
母がずっと立っていた


私を見守るように
ほんの少し笑みを浮かべて


ほんの明け方の一瞬


映画の
ラストからのエンディングに
向かうあたりのような


母を見つけて
追おうとしたのよ
手を掴めなかったけど


忘れてないよ、私も
決して‥
決して‥


溢れ出す涙をぬぐいながら
手を合わせた


明日になれば
旅立つのでしょう


名残惜しさに
私の夢に現れたのね
私は会えて嬉しかったよ


私は大丈夫だって言ったのに


なのに‥
なのに‥


小さな小舟は
漕ぎ出したと言っても

小さな波でさえ
揺らいでしまう
感情の海に投げ出されてしまう


だから、私はここで
また、ありがとうを言うね
何度も
何度も
ありがとうを言うから


明日は
雲の切れ端から
差し掛かる光の階段を
気をつけて登っていくんだよ




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オレンジ色のありがとう | トップ | いつだって星は見つけられる »
最新の画像もっと見る