今年の秋発売された iMac のディスプレイは 1920 x 1080 になった。しかも、これまで別売だった新しいワイヤレスキーボードと、これまた新しく発表された Magic Mouse も標準で付属している。おまけに、これまで使っていた PowerPC ベースの Mac では、アップルの新OS Mac OS X 10.6 Snow Leopard が対応していない。ということで、5年ぶりに自宅の中で、生活に合わせて持ち運ぶためのポータブルパソコンとして、iMac を買った。
アップルというと、話題になるのは、デザインだったり、快適とされるユーザーインターフェースだったりする。メディアなどでは、Macを取り上げる際に、Macファンなライターが、iMac の礼賛記事として書き上げるため、Mac は、Windows 7 よりも優れているのではないか、と思わされがちだ。
しかし、今時の Mac も、発売されたばかりの Windows 7 も、同じ世代のコンピュータであり、使っている Intel 製のプロセッサやメモリ量、グラフィックカードにもほとんど差がない。どちらも、世界で成功レベルのプログラマーが書いたプログラムコードで、テスターも十分。となれば、そもそも、単位時間に処理できる量に差がでるはずもない。多少はあるだろうが、誤差の範囲だろう。となると、Mac OS X が Windows 7 や、Windows Vista に比べて、快適だと感じられる部分があったとすると、計算機的には微々たる差なのだが、実際には利用する人間に「快適」と感じさせる工夫があるはずだ。
ということで、その差は何なのか、ということを気がつくたびに紹介していきたいと考えている。
1個目に工夫として面白いなあと思ったのは、本体のスリープからの復帰だ。
Mac OS X でも、一定時間操作しなかったり、明示的にメニューで「スリープ」とすると、省電力なモードに移行する。ところが、そこで、キーボードや、マウスを動かすと、途端にスリープ前の画面に戻るのだ。これが、ほんとに 1秒以内にぱっと表示されるので、なかなかすごい。