精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に 馬場 禮子 岩崎学術出版社 Amazon / 7net |
twitterで呟いている通り、現在わたしはインフルエンザで高熱を発している最中なわけである。くだらんことならいくらでも呟けるのだが、ものを考えることはほとんどできない状態なので、とりあえず最近買った本の紹介だけしてみる。
この本はつまりまあ教科書である。内容は題名の通りである。文字通り「精神分析的人格理論」とは何ぞやについて万遍なく書かれた入門書らしきものがないだろうかと思って探してみると、どうもこれくらいしか見当たらなかった、というのと、あちこちの書評等を眺めていると教科書としては本当にいい本だと書いてあるので、まずは黙って読んでみることにした。
副題に「心理療法を始める前に」などとあるから心理療法士とかを目指している人のための教科書なのだろうが、わたし自身は基本的に不治のクライアントであって(笑)、カウンセラとかになる気はまったくないわけである。別にそんなのでなくてもこの教科書が主題通りの内容であることは、目次を見れば見当がつくと思う。その目次も上のリンク先でいくらでも見れるので、以下は目次の章題だけ拾ってみる。
第1章 歴史と定義
第2章 構造論
第3章 力動論的観点:自我の諸機能
第4章 力動論的観点:自我の諸機制
第5章 心の病理と退行(局所論的退行の理論)
第6章 フロイトと自我心理学の発達論
第7章 対象関係の発達
第8章 マーラーの分離‐個体化の発達
第9章 スターンの発達論
第10章 境界的人格構造