まあ関西では「アホ」は必ずしも否定を意味しないのだが(笑)普通の人が普通に使う、しかも現在において、というのは、普通の人達が機能主義の目下の跳梁に対して違和感をもっている、もしくは抵抗していることを示唆するものではある。そうでなければ「私が思った『だけ』です」とは言わないと思う
それを「アホ」呼ばわりするのは直ちに否定を意味しなくても「愚かだ」ということは意味する(それが必ずしも否定にならないのは、「人はみな愚かだ」という暗黙の合意のようなものが別にあるからである)。機能主義に違和感をもつのは(べつだん賢いことでもないが)愚かなことではないだろう
こんな重箱の隅をわざわざ突いているのは、ジャイアンの人のテキストを読んでいると、この人は本当に機能主義を批判しているのか、時々疑わしくなるからである。わざとやっているのだとしても、というか、そうだとしたらそのモチーフが判らない
哲学が思考の混乱を減らすものであるかどうかは、正味のところで言って判らない、が、少なくともそれは意図して混乱させるものではないのではないだろうか。頼みもしないのに「剣を投げ込むために」やって来るのは新約書の主人公だけでたくさんではなかろうか
昨晩から「コミットメントとは何か」ということを改めて考えてみようとしているのだが、どうもうまく行かない。何かヒントが得られないかと思って検索すると生臭いページばかり引っかかる(笑)「哲学」と併せて検索しても哲学的に胡散臭いページばかり出てくる(笑)
どうもこの語(コミットメント)をカギにして何か考えようとするのはスジが悪いということなのかもしれない。もともと不明瞭で多義的な語だからカタカナ語のままで使われることが多いのだ(笑)という気もする
なんでそんなことを考えようとしているのかと言えば、数日前に書いた通りのことで、専門家とは専門家の共同体にコミットメントをもつ人のことだ、と思うからである。特に何々の分野ということでなくても、たとえば理科系の人になることは理科系の世界にコミットメントをもつということと不可分ではない
ある企業に就職することは、ほとんどの場合、当該企業以外のいかなる企業にも就職しないことを同時に暗黙に意味する。これもコミットメントである
仔細に眺めて行くと、我々が行為を選択するとき、それは単に選択するのではなく、大なり小なりコミットメントをもつことになっているような気がする。つまり我々は任意の行為に赴くとき、単にそれをするということはあまりなくて、多くの場合「取り返しのつかない(困難な)形で」それをしている
どんな行為であれ我々がそれを躊躇いうるというのは、どんな行為にもコミットメントがある、つまり「取り返しのつかない」要素が含まれているからである。取り返しがつくなら躊躇うことはいらないわけである。失敗したらundoすればいい(笑)だけである
機械は「躊躇い」をもたないしもつことができない。軍事用ロボットの開発に対して多くの人が直観的に懸念をもつのは、だいたいその点においてであろう。身近な機械が躊躇いもなく動作して洗濯物を台無しにしたり(笑)秘蔵のエロ動画やなんかを全消去したり(笑)してしまうということを経験してもいる
機械(道具)を利用することによって可能な行為の範囲は拡大するのだが、機械は躊躇いをもたないので、機械を通じて達成される行為についても、その躊躇いはもっぱら使用者である人間が躊躇わなくてはならない
「考える生き方」という本を読みました。(だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば!) ulalaulala.jugem.jp/?eid=1534 感想文からの孫引で恐縮だが、fv氏は「35歳で心の成長が止まったような気がする」と。俺なんかはたぶん5歳で止まってるな(笑)
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いつの頃からか、クイーンの曲を聴いてるといさやまもとこのマンガのことを思い出す癖がついてしまった。十代の頃ならきんどーさんだったのだが
わぁいキングクリムゾン あかりキングクリムゾン大好き
そいつはむしろ姉ちゃんに聴かせてやった方がいいと思うぜ
大学院に入って最初分からなかった言葉。ろばすと、いんどーじにあす。僕のいたところは助詞以外英語だったので、最初はさっぱり話が分からなかった。
懐かしの英単語でrobustとendogenousのふたつが出て来るってのは、まるで複雑性の研究者のようだな。前者はもともと現代制御、後者は生物・生理学の語彙だが、俺のいた専攻でもこれらを両方とも学部で習ったやつは少なかったから、たいてい面喰っていたな
ただ、もともとどっちか片方の専攻にいたというのは学生と教師を問わずたくさんいたから、どっちにしてもいい加減な意味で使うと即座にツッコミが入るんでしんどかったな。これらの2語が同一のテキストの上に並んでいて怪しまれない論理を組み立てるのは、きっと今でもたやすいことではないんだろうな
新刊!!『闘う吉本隆明』渡辺和靖著(ぺりかん社)が、いよいよ来週から書店にならびはじめます!混迷する60年代、70年代を疾走した闘う思想家吉本隆明の、最絶頂期の大激闘をスリリングに活写した著者渾身の快著です!どうぞお楽しみください。#思想