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スプリンターズSの法則

2011-09-29 06:00:00 | 中山の法則
■血統傾向■

暮れの開催から秋の開催になって今年で12年目を迎えるスプリンターズS。新潟開催を含めた過去11年で、父SS系は【2-5-2】と不振傾向にある。その成績にしても、ビリーヴ、デュランダル、アドマイヤマックス、そしてキンシャサノキセキの4頭によるもので、G1を総なめ状態のSS系も、こと短距離戦のG1ではだいぶ事情が異なるようだ。

昨年2位入線も4着に降着となり、あろうことか今年の高松宮記念でも4位入線も11着降着の雪辱に燃えるダッシャーゴーゴー。その後、CBC賞を勝利し、涙涙の勝利ジョッキーインタビューとなった川田だが、泣くのはまだ早かった。本当に泣いていいいのは、ここを勝ってから。そういった事情もあって、浪花節が大好きなファンの後押しで、日本馬の中では最高人気に推されるのは間違いないダッシャーだが、血統傾向的には全くおススメできない。ダッシャーの父サクラバクシンオーは、新潟開催を含めても3着2回(02年ショウナンカンプ、09年カノヤザクラ)で、バクシンオーの父ユタカオーも母父方で3着が1回(06年タガノバスティーユ)あるのみ。さらには、ユタカオーの父、即ちバクシンオーの祖父テスコボーイにしても、ダイタクヤマトの母父方で1勝3着1回のみである。芝1200mならば、所構わず走る印象が強いバクシンオー産駒であるが、このスプリンターズSにおいては、父SS系と同様に相性が悪いと言わざるを得ない。

血統傾向的には、目下三連勝中のノーザンダンサー系を持つ馬と、近年ではミスプロ系を持つ馬に注意。が、それよりも注目したいのは、3年連続で3着以内に入り、昨年は1着になったノーザン系×サーゲイロード系の血統構成だ。今では馴染みのないサーゲイロード系だが、オールドファンならばピンと来るはず。そう84年、85年のマイルチャンピオンシップを連覇し、85年安田記念をも制した名マイラー・ニホンピロウイナーの曽祖父である。そして、ここにスプリンターズSの最大のキモがある。

よく言われるのが、スプリンターズSではスピードだけではなくマイルをこなせるスタミナが求められるということ。その証拠に、全部が全部とはいかないが、スプリンターズSがG1に格上げされた90年以降の21頭の勝ち馬中ほぼ半数の9頭に、マイルG1連対実績があるのだ。

<マイルG1連対実績のあるスプリンターズS3着以内の馬>
90年バンブーメモリー…89年・90年マイルCS2着
91年ダイイチルビー…91年安田記念1着、マイルCS2着
92年ニシノフラワー…91年阪神3歳牝馬S1着、92年桜花賞1着
93年・94年サクラバクシンオー…94年マイルCS2着
95年ヒシアケボノ…(95年マイルCS3着、96年安田3着)
97年タイキシャトル…97年・98年マイルCS1着、98年安田記念、ジャック・ル・マロワ賞(仏G1)
98年マイネルラヴ…97年朝日杯3歳S1着
99年ブラックホーク…(01年安田記念)
03年デュランダル…(03年、04年マイルCS1着)
05年サイレントウィットネス…(05年安田記念3着)
07年アストンマーチャン…06年阪神JF2着
09年ローレルゲレイロ…06年朝日杯FS2着、07年NHK2着


☆フィフスペトル…キングカメハメハ×バーリ
08年函館2歳Sを制したようにスプリント戦でも通用するスピードはあり、08年朝日杯FSで2着の実績があることに加え、中山成績【3-1-1-2】と急坂を苦ともしないスタミナを兼備する。

☆ビービーガルダン…チーフベアハート×ウェストミンスター
マイルG1での実績はないものの、今年で4年連続の出走。昨年こそ10着(4番人気)に大敗したが、08年3着(6番人気)、09年2着(2番人気)で、昨年の高松記念でも2着(6番人気)と、G1スプリントでは【0-2-1-1】と勝ち星はないものの、実績なら人気のダッシャーを優に上回る。7歳という高齢を嫌気されるなら、まさに人気の盲点となる。


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