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宝塚記念の法則

2013-06-17 00:00:00 | 阪神の法則
■幻に終わった因縁の対決■
4強から3強へ―
大看板のオルフェーヴルが、まさかの出走回避。
それでも、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、フェノーメノと、当代きっての最強馬が揃って宝塚記念に出走することは珍しく、3強対決になっても見応えは十分なのだが、一気に興味を削がれたことは否めない。
というのも、実はゴルシの出走が決まった時点から「因縁の対決」を密かに楽しみにしていたからだ。
因縁の対決といえば、昨年のJCで岩田に弾き飛ばされたおかげで涙を飲んだ「池添・オルフェ」VS「岩田・ジェンティル」を思い浮かべる方が多いと思う。しかし、血統マニアにとっては、なんといってもオルフェーヴルVSゴールドシップが最大の見どころだったのだ。ただし、ステイゴールド×メジロマックイーンという同じ血統構成同志だからではない。それはそれで面白いのだが、この2頭にはもっと深い因縁を持つ間柄なのだ。

時は飛び、1990年9月16日の函館競馬場。
この日の第8レースで1着になったのはエレクトロアートという馬で、その4着にはパストラリズムという馬が入った。
勘のいい方ならお気づきだろうが、実はこの2頭、前者はオルフェーヴル、後者はゴールドシップの母方の祖母なのだ。
★90年9月16日函館第8R道新スポーツ杯~結果★
1990年9月16日 函館8R 道新スポーツ杯(900万下・芝1200m)
1着 エレクトロアート(7番人気)
4着 パストラリズム (10番人気)

また、この日の第6レースでは、なんとオルフェとゴルシの母父となるメジロマックイーンが1着になっているのだ。
★90年9月16日函館第6R木古内特別~結果★
1990年9月16日 函館6R 木古内特別(500万下・ダ1700m)
1着メジロマックイーン(1番人気)

そして時は過ぎ、2002年7月7日の七夕の阪神競馬場。
この日の第9レースでは、将来オルフェとゴルシの母になるオリエンタルアートとポイントフラッグが揃って出走していた。
★02年7月7日阪神第9R加古川特別~結果★
2002年7月7日 阪神9R 加古川特別(1000万下・ダ1800m)
11着オリエンタルアート(12番人気)
15着ポイントフラッグ(6番人気)

エレクトロアートもパストラリズムも、まさか同じ日に走っていた条件馬に将来自分の娘が種付けされるとは夢にも思っていなかったことだろう。
おばあちゃんの時代から因縁のあるオルフェーヴルとゴールドシップ。おばあちゃんもお袋もいずれもオルフェーヴル一家の方が先着しており、孫の世代で逆転があるかどうかが見物だった今年の宝塚記念。
オルフェが出走回避したことにより、その対決は幻に終わっり、この話は今年の宝塚記念とは全く関係はなくなった。
そして、オルフェとゴルシの因縁の対決が今後実現することは、おそらくないと思われる。だからこそ、この「幻の因縁の対決」を記憶に留めるためにも書いておく。

■人気■

90年以降の過去23年で、1番人気は【10-8-1-4】で勝率43.5%、連対率78.3%、複勝率82.6%と、鉄板級の堅さを誇る。
馬券圏外に消えたのは、95年(京都開催)サクラチトセオー(7着)、03年シンボリクリスエス(5着)、05年タップダンスシチー(7着)、07年ウオッカ(8着)の4頭。
ただでさえ堅い1番人気だが、これをもっと堅くする方法がある。
「ファン投票1位の馬が本番でも1番人気の馬」で縛ると【6-6-0-1】となり、勝率46.2%、連対率と複勝率はともに92.3%となるのだ。
が、これもオルフェの回避により実現することはなくなった。
返す返すもオルフェの回避が残念でならない今年の宝塚記念である。

ファン投票1位の馬が出走しなかったのは、過去23年で5回あるが、その時の優勝馬の人気と1番人気の着順を調べてみた。

92年メジロマックイーン不出走→1着メジロパーマー(9番人気)/1番人気カミノクレッセ(2着)
96年ナリタブライアン不出走→1着マヤノトップガン(1番人気)
02年ジャングルポケット不出走→1着ダンツフレーム(1番人気)
08年ウオッカ不出走→1着エイシンデピュティ(5番人気)/1番人気メイショウサムソン(2着)
09年ウオッカ不出走→1着ドリームジャーニー(2番人気)/1番人気ディープスカイ(3着)

ファン投票1位の馬が出走しなかった5回すべてで本番で1番人気の馬が馬券になっており、ファンの馬を選ぶ眼の確かさを物語る。
今年の1番人気は「3強」のうちのどれかになるのは、間違いない。
果たしてファンはどの馬を1番人気に推すのか?結果は我々の手に委ねられた。

■牝馬■
1番人気は「3強」のなかのどれかなのは間違いないが、牝馬のジェンティルドンナが1番人気になると、これは危ない。
75年以降の過去38年で、牝馬は【1-3-5-37】で、勝率2.2%、連対率8.7%、複勝率19.6%と、まったくあてにならない。
ただし、G1・5勝のブエナビスタが10年、11年と2年連続2着になっていることを考えると、牝馬3冠+JCのジェンティルドンナは馬券になる資格は十分にあると言える。
だが、三連系のヒモとして買うのはいいとしても、頭からとなると…

■ダービー3着以内馬■
90年以降の過去23年で、ダービー3着以内の馬の成績は【6-4-5-28】で、勝率15.8%、連対率26.3%、複勝率39.5%と、牝馬の成績よりはマシだが、全幅の信頼は寄せにくい。
今年はフェノーメノが該当するが、ダービー2着馬に限定すると【3-1-3-12】となり、前年のダービー2着馬が翌年の宝塚記念を制したのは91年メジロライアン、94年ビワハヤヒデ、02年ダンツフレームの3頭のみである。


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