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皐月賞の法則2

2011-04-20 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
これまでの血統傾向がアテにできない今年の皐月賞。ならばコース傾向となるのだが、幸いにも芝2000mは初日に一鞍(フローラS)と当日に一鞍組まれている。が、それでも二鞍分の傾向では頼りない。そこで、今回は過去2年の2回東京の芝2000mのコース傾向をおさらいしておこう。

■2回東京芝2000mコース傾向過去2年■

芝のこの距離ならSS系の天下と思いがちだが、意外にも父SS系は2、3着には来るものの勝ち切れていない。昨年にいたっては、1勝もあげていない。この理由については『競馬最強の法則5月号』に載っている水上学の推測が、的を得ているように思えるので引用させていただく。

『本稿締め切り時点では東京の2000mで施行予定ということで、レースの正確は当然例年とはまったく異なったものになる。しかも2ヶ月ぶりの開催の開幕週となるわけだが……
 ここ1、2年連続開催の場合は路盤保護のため芝は長めの設定をしてくる傾向があるし、おまけに燃料や電力の節約もあって、入念な手入れはしづらいはず。意外と芝は深いのではないだろうか。となれば欧州仕様の馬場であり、それほど高速決着にはならないはずだ。軽い馬場でスピードを持続させるほうが合っている、アメリカ的なダート血統の要素が強い馬では苦戦するとみる。』

つまり、当該コースにおける近年の父SS系の不振は、芝の長さが深いためと言えるのではないだろうか。傾向表を見てみると、なるほど1着はノーザン系やグレイソブリン系などの芝が深いヨーロッパで育った欧州系血統が目に付く。さらに、同氏は今年の皐月賞についての見解をこう続ける。

『また手入れをしづらい分、内外の刈り分けもしてこないだろう。つまりこの時点ではいつもの東京コースのように、内を通れる先行馬にとって有利になりそうだ。ただし、直線の長い東京なので上がりはソコソコ速くなる。
 血統予想の観点からすると、そういう馬場ならば父がサンデー系なら、その父の母父がノーザンダンサー系やグレイソブリン系(トニービンやコジーンなど)であること、あるいはその馬自身の母父がノーザンダンサー系(特にカーリアン、サドラーズウェルズ系、ヌレイエフ系、ノーザンテーストなど)やグレイソブリン系である馬を狙うこと。
 もちろん父がグレイソブリン系やノーザンダンサーでもいいが、あまりにも重厚過ぎても切れ負けするので、その場合はサンデー系の血が補われていること。
 ミスプロ系の血が父か母父に入っている馬の場合は、ヨーロッパ的な馬力を誇るキングマンボの系統か、ヘクタープロテクター、マキャヴェリアンの血を引く馬に限定すること。』

まるでここ2年のコース傾向を知っているとしか思えないような指摘。というか、間違いなく水上氏はこの傾向を踏まえた上での理論構築を行なっているはず。確かに3着以内に入った父SS系の相手方を見てみると、ミスプロ系が多く、そのなかでもキングマンボやヘクタープロテクターをはじめとするウッドマン系の名前を見つけることができる。

ともあれ、推測はあくまでも推測。芝2000mは本番前に二鞍しか組まれていないが、芝コース全体の傾向、そしてタイムの出方を見極めた上で、上記推測を参考にしつつ皐月賞に臨むべきなのは言うまでもない。





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