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ヴィクトリアMの法則2

2013-05-11 12:00:00 | 牝馬の法則
■人気■

過去7年で1番人気は【2-2-0-5】。馬券になったのはウオッカ(08年2着、09年1着)とブエナビスタ(09年1着、10年2着)の女傑2頭のみ。
人気を裏切ったのは、ラインクラフト(06年9着)、カワカミプリンセス(07年10着)、アパパネ(12年5着)の3頭。いずれもG1馬であるが、カワカミとアパパネの2頭は牝馬限定のG1実績のみで、ラインクラフトにしても3歳時にNHKマイルCは勝っているが、古馬になってからの牡馬混合G1では05年のマイルCSの3着が最高着順。牡馬と対等かそれ以上に渡り合える実力の持ち主の1番人気でないと、信頼はできないということ。
てっきり1番人気はヴィルシーナと思っていたが、今朝の時点でハナズゴールが1番人気。オッズは4倍付近をうろちょろ。
G3を2勝しているが、G1ではNHKマイル、オークスともに7着と、結果を残せていない。これは危険な1番人気。
また、目下2番人気のヴィルシーナは、G1では2着ばかりだが勝っていない事実は動かせない。柔道みたく合わせ技で一本、とはいかない。

■格より調子■
牝馬の消長は激しく、そのピークは短い。一度、スランプに陥るとなかなか抜け出せず、そのまま繁殖入りするケースがほとんど。また、自然の摂理「フケ」の問題もある。
過去7年で1番人気に押されながら馬券圏外に消えた馬も、また然り。
ラインクラフトは叩き台の阪神牝馬Sを勝ったが、そこがピークだったのか本番では9着敗退。新馬戦から無傷でオークス、秋華賞をブッコ抜いたカワカミプリンセスだが、エリ女では1位入線も12着降着となり、休み明けで臨んだVMでは10着に敗れた。エリ女であやをつけられたせいもあったのか、秋華賞以降は、復活を信じたファンに上位人気に推されるも、12戦勝未勝利で繁殖入り。
そして、前年のVMを勝ち牝馬G1コンプリートの偉業達成に王手がかかっていたアパパネもまた、それを最後に6戦未勝利で繁殖入りした。
かように牝馬に対しては過去の実績を簡単にあてにしてはいけいないのである。

また、女傑ウオッカとブエナビスタをもってしても連覇を達成できなかったことも、それを裏付ける。
08年のウオッカは、1600万→阪神牝馬Sを連勝してきた上がり馬エイジアンウインズに足下を掬われ、11年のブエナビスタは、前年に牝馬三冠を達成し、当時はイケイケのアパパネの勢いにやられた。
今年は昨年の覇者ホエールキャプチャ、ブエナビスタの半妹ジョワドヴィーヴル(11年阪神JF)、そして昨年の秋華賞馬レインボーダリアの3頭のG1馬が出走するが、その看板に騙されてはいけない。
レインボーダリアの秋華賞は、渋った馬場に助けられた印象は拭えない。ジョワドヴィーヴルは骨折の影響もあるのだろうが、阪神JF後は未勝利とリズムを崩しているのは確かで、ホエールキャプチャに至っては、昨年のVM以降は4戦すべて二桁着順と惨敗続き。
「牝馬は過去の実績より現在の調子」―けだし名言である。

◎17サウンドオブハート…アグネスタキオン×カーリアン
金曜日時点では、この馬が4倍くらいの危ない1番人気だったので評価を下げようと思っていたが、今朝になって6倍くらいの3番人気に落ち着きそうな雰囲気。だったら、当初の予定通りに◎で。
父アグネスタキオン、母父カーリアンとVMの血統傾向的にもバッチリで、この血統構成は府中マイル重賞では【8-1-0】と抜群の成績をあげている。
イメージとしては、OP→阪神牝馬Sを連勝した上がり馬で、ウオッカを負かして怒涛の3連勝でG1をゲットした08年のエイジアンウインズ。

■前走■

過去7年で馬券対象となった21頭中20頭が前走重賞に出走していた。唯一の例外は1600万から参戦した09年3着のショウナンラノビアのみ。
着度数ならば【1-3-2-36】の阪神牝馬S組だが、最近のトレンドは、昨年ワン・ツーを決め、目下3年連続で馬券になっている【1-1-2-7】の中山牝馬S組。
また、【2-0-1-6】のマイラーズC組と【1-0-1-4】のダービー卿CT組にも注意。

今年は、中山牝馬Sに出走した馬は、1着マイネイサベル、3着オールザットジャズ、6着フミノイマージンがいるが、前2頭は福島牝馬Sを、フミノイマージンは阪神牝馬Sを挟んでおり、前走中山牝馬S組はゼロ。
マイネイサベルとオールザットジャズは、福島記念を挟んだのが頂けない。前走福島牝馬S組は【0-1-0-32】と、馬券になったのは09年2着のブラボーデイジーのみ。
ただ、イサベルとジャズは福島記念では2着、1着になっており、この2頭が牝馬のトップクラスにいることは事実。
過去7年で6回も馬券に絡んでいる1枠に仲良く入ったのもいい感じで、オッズも10倍台、20倍台と人気の盲点になっており狙い頃。
が、この2頭は押さえに回して、ここはもう一捻り。

▲14アロマティコ…キングカメハメハ×SS
福島記念組では、ジャズとイサベルから0.1秒差の5着。オッズは30倍台と人気の盲点の盲点。福島記念ではジャズに次ぐ2番人気だったことを見落とされている。
前走データでは分の悪い福島記念組の一頭だが、そこはクラシックや古馬王道のG1には全く縁がなく、何故だか牝馬とマイルのG1だけは勝ちまくっている福永の妙縁に賭ける。

<福永のG1勝利実績>
99年桜花賞:プリモディーネ
99年朝日杯:エイシンプレストン
02年阪神JF:ピースオブワールド
02年朝日杯:エイシンチャンプ
04年高松宮記念:サニングデール
04年オークス:ダイワルシエーロ
05年フェブラリーS:メイショウボーラー
05年桜花賞:ラインクラフト
05年朝日杯:フサイチリシャール
05年NHK:ラインクラフト
05年オークス:シーザリオ
06年エリ女:フサイチパンドラ
07年オークス:ローブデコルテ
10年阪神JF:レーヴディソール
11年阪神JF:ジョワドヴィーヴル
12年安田記念:ストロングリターン

☆5ザッハトルテ…クロフネ×キングマンボ
サウンドオブハートと同じ目下2連勝中の上がり馬。ただし、こちらは1000万→1600万を連勝しての、いきなりのG1は家賃が高すぎることも確か。
が、どうやら土日は雨模様。馬場が渋れば道悪得意なクロフネの血が騒ぐはず。
父も母父もVMの血統傾向に合致。
クロフネが属するヴァイスリージェント系を持つ馬は、12年1着ホエールキャプチャ(父クロフネ)、11年1着アパパネ(母父ソルトレイク)、09年2着ブラボーデイジー(父クロフネ)、同3着ショウナンラノビア(父フレンチデピュティ)と相性が好く、ブラボーデイジーは11番人気、ショウナンラノビアは7番人気と人気薄だった。
血統構成的には、キングカメハメハ×ソルトレイクのアパパネとは逆パターンのヴァイスリージェント系×キングマンボ系。
また、同コースで行なわれた07年のNHKマイルでは、ヤヤ重を味方に17番人気のフレンチデピュティ産駒のピンクカメオが牝馬ながら、牡馬をなで切り優勝した。
どうか雨がジャンジャン降りますように。


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