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優駿の法則【結果】

2013-05-27 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2013
【結果】
◎キズナ…1着(1番人気)単勝290円 複勝160円
○テイエムイナズマ…6着(14番人気)
ご祝儀フラムドグロワール…10着(11番人気)

■血統傾向更新■

素人の心配をよそに武ちゃんが完勝。これでディープインパクト産駒がダービーV2を達成し、武ちゃん自身はスペシャルウィーク(98年)、アドマイヤベガ(99年)、タニノギムレット(02年)、ディープインパクト(05年)に次ぐ史上最多のダービー5勝目となった。
今年はいつになく活躍していた武ちゃんだが、これで完全復活となったか。

キズナの相手に指名したテイエムイナズマの上がり3Fは、キズナに0.3秒劣るがキズナに次ぐ2位の上がり33.8秒。
外を伸びてきた時は一瞬夢をみたが、そこまでだった。

やっぱり福永は牡馬クラシックは勝てないのか。エピファネイアは、皐月賞に続いて2着。
クラシックは無理だったが、婚約を発表した今年は、どこかで必ずご祝儀が出るはずなので、G1では要注意。

3着は○外のアポロソニック。
父ビッグブラウンは、オークスの2着馬エバーブロッサムの母父デインヒルと同じダンチヒ系なので、今年も「オカルト~オークスの血統リンク」が成立したことになる。

■コース傾向更新■

オークスの前週から本番前の9Rまで続いていたキンカメの流れだが、本番には直結せず。やっぱりこれはワナだった。
ただ、キンカメ産駒が同コースに出走してきた場合は、今後も注意は必要。

ところで、勝ったキズナにまつわる不思議な話を少々。
ダービー前にどこかに書かれていたが、キズナといえば大震災があった11年の今年の漢字。震災後に人と人との絆の大切さを改めて感じた人が多かったことは言うまでもない。
そして、その震災のご遺体処理のボランティアを行っていた方にスポットを当てた映画が公開された。そして、その方の役は国歌斉唱を務めた西田敏行だ。
そして、キズナが入ったのは1枠1番。この並びは震災の起きた3月11日を連想させ、3月を暗示するかのような2枠3番のアポロソニックが3着に入った。
また、NHK~ダービーまでの流れを見ても、震災を思わせるメッセージを読み取れる。
NHKは柴田大知が涙、涙の平地G1初勝利、ヴィクトリアマイルではヴィルシーナが悲願のG1初制覇、オークスでは殴打事件以来鳴かず飛ばずだった武幸四郎が久々のG1勝利、そしてダービーでは社台に干されていた武が勝利。
大知も、ヴィルシーナも、幸四郎も、そして武も、いずれも心が折れそうなのを乗り越えての復活で、「復活」は震災のキーワードである「復興」にも通日。
とまあ、ここまでは終わった後なら何とでも言える後付のサイン馬券の話。

不思議というか何か因縁めいているものを感じるのは武豊と「1枠1番」。
98年11月1日に行なわれた秋の天皇賞の圧倒的1番人気は、1枠1番に入った「音速の貴公子」サイレンススズカ。その鞍上は武豊。誰もが完勝を期待したが、府中の杜に棲むといわれる魔物がそれを許さなかった。
大欅の向こうでスズカは故障を発生し、骨折のため競争を中止し、そのまま天に召された。
91年にも圧倒的1番人気のメジロマックイーンで秋天に出走したのだが、前代未聞の18着降着になったこともあり、「秋天の1番人気の武は勝てない」というのが定説になったほど。その理由は、府中の魔物の仕業というのが実しやかに囁かれてもいた。
以来、1番人気に乗ることはなかったが、久々に1番人気に支持されたのが07年。1枠1番に入ったメイショウサムソンを勝利に導き、武は府中の魔物の呪縛を自ら解き放った。

そして時は流れ2010年-
シンザン記念で1枠1番に入った藤原英厩舎のザタイキの手綱を取った武豊だったが、最後の直線で落馬し重症、ザタイキは予後不良となってしまった。
その影響で、武はその年のダービーは乗れなかったのだが、ダービーを勝ったのはザタイキと同じ藤原英厩舎の1枠1番のエイシンフラッシュだった。
馬券に活かせる話でもなく、だから何なんだと言われてしまえば、それまでだが、武豊と「1枠1番」は良いことも悪いことも含めて、とかく因縁めいているということは事実である。

そんなサインや因縁めいた話とは別に、今年は「絆」を感じさせるダービーであった。
武も勝利ジョッキーインタビューで言っていたが、「人と人との絆」と「人と馬との絆」が随所に見て取れる。
まず、「人と人との絆」だが、もともとキズナは佐藤哲三のお手馬だったが、落馬負傷のため武に回ってきた。当然、そこには馬主であるノーズヒルズの総帥・前田幸治の判断によるもの。
最近は社台と疎遠になっていた武豊に積極的に騎乗を依頼し、マエコウの馬を多く手掛ける佐々木晶調教師も騎乗依頼を増やしている。次に「人と馬との絆」。
武豊は8年前に勝ったディープインパクトの仔のキズナで、同一騎手で父子ダービー制覇という史上初の快挙をやってのけたわけだが、キズナの母のキャットクイルとも縁がある。
キャットクイルからは、武が手綱を取り、98年桜花賞、秋華賞の牝馬2冠を達成し、翌99年にはエリザベス女王杯でG1・3勝目となったファレノプシスが出ており、同馬の馬主はノースヒルズである。
まさに捨てる神あれば拾う神あり。
哲三の無念を胸に秘め、ダービー制覇となれば、さぞかし感慨深いものであろう。


というわけで、今回で「ダービー馬を探せ!2013」の旅は終わりです。
今年はダービー馬を探し出すことはできたものの、2着が抜けでお金にならず。
ダービー馬券の初獲りは、来年にお預け。
よくよく振り返ってみたら、ダービーで馬券が当たったのは98年の枠連だけではなく、一昨年のオルフェーヴル-ウインバリアシオン-ベルシャザールの三連複と馬連が当たっていた。でも、当たりはしたが、今の今まで忘れていたくらいなので、そんなに儲かっていなかったということ。やっぱりダービーだけは、ビシッと一本で仕留めてみたいものです。

みなさん、1年間お付き合いして頂きありがとうございました。
そして、来週からは新馬戦が始まります。
「ダービー馬を探せ!2014」の旅にも、どうかお付き合いのほどを。

~完~




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