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有馬記念の法則3

2013-12-19 00:00:00 | 長距離血統の法則
■因縁の対決■
これは、今年の宝塚記念の時に書いたが、もう一度書いておく。
当時は、密かにオルフェとゴルシの対決を期待したいのだが、残念ながらオルフェの出走回避により幻となってしまった因縁の対決が、今年の有馬記念で実現する。

何が因縁なのかというと、グランプリホース同志の対決でもなく、ステイゴールド×メジロマックイーンという同じ血統構成同志だからでもない。それはそれで面白いのだが、この2頭に間には深い因縁があるのだ。

時は遡ること13年前の1990年9月16日の函館競馬場。
この日の第8レースで1着になったのはエレクトロアートという馬で、その4着にはパストラリズムという馬が入った。
勘のいい方ならお気づきだろうが、実は前者はオルフェーヴル、後者はゴールドシップの母方の祖母なのである。
★90年9月16日函館第8R道新スポーツ杯~結果★
1990年9月16日 函館8R 道新スポーツ杯(900万下・芝1200m)
1着 エレクトロアート(7番人気)
4着 パストラリズム (10番人気)

そして、同日の第6レースでは、後にオルフェとゴルシの母父となるメジロマックイーンが1着になっていたのだ。
★90年9月16日函館第6R木古内特別~結果★
1990年9月16日 函館6R 木古内特別(500万下・ダ1700m)
1着メジロマックイーン(1番人気)

そして時は過ぎ、2002年7月7日の七夕の阪神競馬場。
この日の第9レースでは、後にオルフェの母になるオリエンタルアートとゴルシの母になるポイントフラッグが揃って出走していた。
★02年7月7日阪神第9R加古川特別~結果★
2002年7月7日 阪神9R 加古川特別(1000万下・ダ1800m)
11着オリエンタルアート(12番人気)
15着ポイントフラッグ(6番人気)

エレクトロアートもパストラリズムも、まさか同じ日に同じ競馬場で走っていた条件馬・メジロマックイーンに、将来自分の娘が種付けされるとは夢にも思っていなかったことだろう。
おばあちゃんの時代から因縁のあるオルフェーヴルとゴールドシップ。おばあちゃんもお袋も、「オルフェーヴル家」の方が先着している。
果たして、孫の世代で「ゴルシ一家」の孫が、積年の悔しさを晴らすことができるかどうか?これが今年の有馬記念の最大の見所だ。

■偉業達成なるか?■
先週の朝日杯FSでは、武豊のG1コンプリートが期待されたが、いくら内枠有利の中山芝1600mで1枠1番を引いたからといって、牝馬のベルカントでは荷が重すぎた。残念ながら、前人未到の記録達成は来年までのお預けとなった。
そして、この有馬記念では偉業達成に挑む、もう一人のジョッキー・ノリがいる。
どんな偉業かというと、目下、ノリは18年連続G1レース2着を継続中なのである。武の記録は来年でも達成できるが、ノリの場合は、一度途切れたら最後、そこで終わってしまうのだ。

<華麗なるノリのG1レース18年連続2着の軌跡>
12年コディーノ(朝日杯FS)
11年フィフスペトル(マイルCS)
10年ブエナビスタ(宝塚記念)
09年レッドスパーダ(NHKマイルC)、ブエナビスタ(有馬記念)
08年カワカミプリンセス(エリザベス女王杯)
07年フィールドルージュ(JCD)
06年リンカーン(春天)、ファイングレイン(NHKマイルC)、ドリームパスポート(菊花賞)、スウィフトカレント(秋天)
05年ハーツクライ(宝塚記念)、アドマイヤジャパン(菊花賞)、ゼンノロブロイ(秋天)、シーキングザダイヤ(JCD)
04年ハーツクライ(日本ダービー)、ホオキパウェーブ(菊花賞)
03年ビワシンセイキ(フェブラリーS)、エイシンツルギザン(NHKマイルC)、ゼンノロブロイ(日本ダービー)、ツルマルボーイ(宝塚記念・秋天)、リンカーン(菊花賞)
02年アグネスソニック(NHKマイルC)
01年ブラックホーク(高松宮記念)、ローズバド(オークス・秋華賞・エリザベス女王杯)、ウイングアロー(JCD)
00年フサイチエアデール(エリザベス女王杯)
99年クロックワーク(秋華賞)
98年エアデジャヴー(オークス)、エアグルーヴ(JC)
97年サクラローレル(春天)
96年ツクバシンフォニー(NHKマイルC)、ビコーペガサス(高松宮杯)
95年ブライトサンディー(エリザベス女王杯)、ビコーペガサス(スプリンターズS)

昨年も記録が途切れるかとヒヤヒヤしていたが、ラス前の朝日杯FSで1番人気のコディーノで、しっかりと2着を確保し、記録継続と相成った。
今年は、泣いても笑っても、これが最後のG1・有馬記念。是非とも、記録を19年まで更新し、来年はキリのいい20年連続G1・2着を達成してほしいものである。

☆デスペラード…ネオユニヴァース×トニービン
母父トニービンは、03年2着、05年2着のリンカーン、05年1着のハーツクライ、そして昨年3着のルーラースップが該当し、決して有馬記念とは相性が悪いというわけではないが、如何せん前走ステイヤーズSというのが頂けない。同レースに出走していた馬は、過去10年で【0-0-0-12】と一度も馬券になったことがないのだが、そこは2着獲りの名手ノリの腕に期待。
しかし、こうやって並べてみると02年なんかは、G1を2着5回とは、さぞかし悔しかったことだろう。
ガンバレ!ノリ!2着をね。