かりおかの実験室

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タイマーIC555の微妙な実験

2013年02月09日 | 製作

20130209aタイマーIC555は、音声リレーの製作実験で使ってみたところ、大変便利なICでした。今後もいろいろと利用できそうです(^-^)
使い方の基本は、ネットにもたくさんあるので、そちらを参照ください。

ネットを探しても把握できなかったことについて、実験結果をレポートしておきたいと思います。
何かの参考になれば幸いです(o ̄∀ ̄)ノ”

-----基礎知識-----
・「555のタイマー回路では、2番の電圧が電源電圧の1/3を下回ると、トリガがかかる。」そうな。
・そして、その仕組みは、コンパレータで構成されているとか。
・さらに、NE555等では、出力電流が150mA程度とれるので、リレーを直接駆動できるという。

-----期待-----
ということは、2番の電圧をトリガーがかかる寸前にしておけば、センサー等の微小な信号電圧を与えるだけで、リレーが一定時間動くという、センサースイッチを作ることができるのでは?と思いました。

-----実験-----
これを実現するには、微小な電圧変化でトリガーがかかり、リレーが確実に動作することを検証しなければなりません。
う~む、手堅い。まじめ~(・_・)ヾ(^^;

そこで、図のような回路を構成し、半固定抵抗で、2番にかかるトリガ電圧を微妙に調整してみたのです。

20130209b

「そんなの、動いてあたりまえじゃ~ん。」・・・・・と思った方は、続きをどうぞ。

-----結果-----
うまくいきませんでした。意外でしょ?(←私だけ?)

発振してしまいました。
リレーが細かくON-OFFを繰り返し、止まりませんでした。
この状況は、ACアダプタ(たぶん、スイッチング方式)電源でも、電池でも同じでした。

-----考察-----
ハッキリとしたことは分からないのですが、たぶん・・・
・定格内とはいえ、出力電流を大きくとったため、タイマーOFF時にIC内に発生するノイズが
無視できないレベルとなった。
・リレーが復帰する際、発生する逆起電力の影響。これもノイズか。
というようなことだったのでは?と思います。

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長くなるので、途中は割愛します。結論を急ぎましょう。
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-----その後の実験結果-----
シンク駆動にしてみた。

20130209c
リレーのON-OFF動作が逆になりますが、ソース駆動よりも安定している感がありました。
しかしながら、0.1μFのパスコンを外し、かなり微妙に調整すると、やはり発振してしまいました。

リレーのドライブ回路を追加。

20130209d
この回路では、発振することはありませんでした。OK!(`_´)/

-----まとめ-----
出力が大きく取れるICでも、使い方によってはドライブ回路が必要みたいです。

-----感想-----
電子回路は奥が深い。追求するとキリがない。時間と労力をかけすぎた感あり。

-----教訓-----
先に進むには、ほどほどで満足しておくことも必要。過ぎたるは猶及ばざるが如し。

-----今日の天気-----
くもり時々晴れ。(・▽・)г

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タイマIC555の微妙な実験-その2- もどうぞ。φ(._.)カキカキ

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2 コメント

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リレーの駆動電流が、ICの出力定格ギリギリなのでは。 (RLC)
2013-02-11 15:00:53
リレーの駆動電流が、ICの出力定格ギリギリなのでは。
トランジスタを入れるのは正解ですね。
他にも、急激な電流で変化で電源がふらつく時には、容量の大きめのコンデンサを入れたり、ICの出力が急激に変化する時には10Ω程度の小さな値の抵抗を入れたりします。
返信する
●RLCさんへ (かりおか)
2013-02-11 21:10:28
●RLCさんへ
コメントありがと~ございます。
リレーの定格電流は100mAでして、実際、ギリギリではありませんでした。
ネットの情報では、「ICの定格の半分以下までで使うのが良い。」とか、「駆動できるが、”何か気持ち悪いから”、ドライブ回路を設ける。」というような記事を見つけていましたが、今回の実験でドライブ回路が必要なことがハッキリしました。
パスコンやデカップリングコンデンサも試しました。いや~効果については、回路によって、あったり無かったり難しいですね。
定番の単電源オペアンプLM358は、出力にコンデンサが接続される場合、出力とGNDの間に抵抗を入れないと、波形が歪むんだそうです。これは、マルツのHPにあった情報なので、信憑性が高そうですよ。


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