子供と2人で歩いていると、この世は危険に満ち溢れている。
例えば、傘。
傘を下向き(体と平行)に持つのではなく、横向き(地面と平行)に持つ方がいるのだが、問題は後者。
手を大きく振るごとに、傘の先がちょうど息子の目の位置にくるではないか。ひやっとする。
傘だけではない。たばこを持った手を振って歩く方も。固いビジネスバックも。
振っている本人は全く気づいてらっしゃらないようで、息子を抱きあげ歩きながら、
目の前は見るけれど、自分の後ろはなかなか見えないものだなと。
見えない後ろ姿に気を配る配慮を持たねば。人のフリ見て、我がフリ直そうと思う。
視点が変わったといえば、目的地選択にもあらわれる。
近くにスーパーが2軒あったのだが、今は1軒。
エレベーター、授乳室、おむつ交換屋があるスーパーが残った。
もちろん価格や鮮度、品数等様々な要因が重なっての閉店だと思うが、
ベビーカーを押して、やはり行きやすい方がありがたかった。
子供が産まれてから百貨店利用者の多さもなるほど納得。
公衆トイレの一角でおむつを交換するよりかは、
清潔で綺麗な授乳室完備のデパートの方が気持ちがいい。
弱者にとって逃げ場(椅子や専用スペース)がある場所の方が、行きやすいのである。
ふと思ったのだが、男性用トイレの中に、
おむつ交換台や子供が座る椅子(名前がわからないが、大人が用を足している間、子供を座らせておける引き出し式の簡易なベルト付き椅子)、子供便座などの設備があるのだろうか?
子供は母親と共に、という固定観念からないのではないか? もしも父子家庭だったら?
何やらビジネスの香り。
需要と経費面を考えると、利用頻度は確かに低いものかもしれない。
でも、たった1人に向けてのサービス「あなたのことを考え、大切に思っています」を心がけたものが
最後は勝つのではないか?
気配りや配慮がお客様の目にとまり、企業としての取り組みを評価される。
「人が人にできること」を考えた先に、新しいサービス(ビジネス)が生まれるような。
結局は世のため、人のためが商いではないか・・・まだまだできることがある!
こんなことを考えていると、企画書を作成したくなるわ(笑)
女性の品格(後ろ姿)からサービス論にまで拡がったが、
母となり、二つの視点(自分自身と子供の目線)を持つことができるようになった収穫を思う。
「今日電車に乗って、おでかけしようか?」というと、
「ワ~イ、ワ~イ、ヤッタ、ヤッタァ!」と飛び跳ねて喜んでいる。
その喜び方がステレオタイプで、しかも、今となってはあんまり口語で言わんやろ を、
恥ずかしげもなく実践してしまえるところが・・・子供って面白い。
路上で人が歌っている。(きっと自作)
目の前にきたとたん「あの人、なんか変な歌、歌ってるなぁ」
お願いやめて。そんな正直すぎるのは・・・子供って面白い。
(しかも指をさして、声も大きい。母は頭を下げ通り過ぎるしかないではないか)
小さな息子の背中を見つめながら主人が
「Kの後ろ姿にオーラが」といったところで、
息子が振り向きざまに「Kはコーラじゃない」と憤慨。
あくまで自分の知っているボキャブラリー範囲内での解釈による誤解・・・子供って面白い。
園のお友達のママが出産を控えていることを息子に説いた。
「もうすぐ赤ちゃんが産まれるの。そしたらYちゃん、お姉ちゃんになるの。
赤ちゃんって可愛いよね~」うっとりする私に、
後部座席から息子が「ごめんね、K、大きくなって・・・」
言葉通り受け取って・・・子供って面白い。
(運転中で振り向けなかったけど、慌てて息子が大きくなってくれたことを大絶賛会話に方向転換)
出先で照れてしまって、なかなか挨拶ができない。
「K、まだ小さいからでけへんねん」 都合のいい時だけ、小さくなる。
お弁当のレタスを食べたので、家でも出してみた。
「保育園ではレタス食べれるけど、家では食べられへんねん」
なかなかにずる賢くなってきてはいるけれど、ツッコミどころ満載の言い訳・・・子供って面白い。
出勤前のドタバタを前に毎度のことながらいつも通りの主人に朝の心得を述べさせていただいていたら、
「ダメ」手でバツを作って、
「パパとママ、けんかしたらダメでしょ」こういわれちゃあ、黙るしかない。パパは命拾い。
「もうK君、怒るよ」と静止で睨みをきかせている。この台詞とこのタメ。
それ、いつも園で自分が先生から言われているんじゃないの~?・・・子供って面白い。
(と同時に、子供って・・・すごい)
あと1つ、面白いことを言っていたような気がするけれど、思い出せない。
その時、その時に記録しておかないとだめだなと反省。
「大きくなったら何になる?」久しぶりにきくと、
「うさぎ」と答えていた。前回「にんじん」だっただけに進化を感じる。
にんじん→うさぎ・・・つぎは何になりたいっていうんだろう。
計り知れない面白さが子供にはある。