第313話 多角的視点

2010年10月03日 04時15分29秒 | Weblog

子供と2人で歩いていると、この世は危険に満ち溢れている。
例えば、傘。
傘を下向き(体と平行)に持つのではなく、横向き(地面と平行)に持つ方がいるのだが、問題は後者。
手を大きく振るごとに、傘の先がちょうど息子の目の位置にくるではないか。ひやっとする。
傘だけではない。たばこを持った手を振って歩く方も。固いビジネスバックも。
振っている本人は全く気づいてらっしゃらないようで、息子を抱きあげ歩きながら、
目の前は見るけれど、自分の後ろはなかなか見えないものだなと。
見えない後ろ姿に気を配る配慮を持たねば。人のフリ見て、我がフリ直そうと思う。

視点が変わったといえば、目的地選択にもあらわれる。
近くにスーパーが2軒あったのだが、今は1軒。
エレベーター、授乳室、おむつ交換屋があるスーパーが残った。
もちろん価格や鮮度、品数等様々な要因が重なっての閉店だと思うが、
ベビーカーを押して、やはり行きやすい方がありがたかった。
子供が産まれてから百貨店利用者の多さもなるほど納得。
公衆トイレの一角でおむつを交換するよりかは、
清潔で綺麗な授乳室完備のデパートの方が気持ちがいい。
弱者にとって逃げ場(椅子や専用スペース)がある場所の方が、行きやすいのである。

ふと思ったのだが、男性用トイレの中に、
おむつ交換台や子供が座る椅子(名前がわからないが、大人が用を足している間、子供を座らせておける引き出し式の簡易なベルト付き椅子)、子供便座などの設備があるのだろうか?
子供は母親と共に、という固定観念からないのではないか? もしも父子家庭だったら?
何やらビジネスの香り。
需要と経費面を考えると、利用頻度は確かに低いものかもしれない。
でも、たった1人に向けてのサービス「あなたのことを考え、大切に思っています」を心がけたものが
最後は勝つのではないか?
気配りや配慮がお客様の目にとまり、企業としての取り組みを評価される。
「人が人にできること」を考えた先に、新しいサービス(ビジネス)が生まれるような。
結局は世のため、人のためが商いではないか・・・まだまだできることがある!
こんなことを考えていると、企画書を作成したくなるわ(笑)

女性の品格(後ろ姿)からサービス論にまで拡がったが、
母となり、二つの視点(自分自身と子供の目線)を持つことができるようになった収穫を思う。


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