第2334話 ぼくらの七日間戦争

2019年08月24日 08時00分00秒 | 読む(小説・物語)

息子の心を知りたいシリーズ・3冊目は、

宗田 理著「ぼくらの七日間戦争」

 

親・教師 vs 子ども。

ぼくら の底知れぬエネルギーは、

私が 大人になったからではなく、

私が 中学生だった頃にも なかったもの。

先生を「セン公」、警官を「ポリ公」と

呼ぶことなく、

大人(親や先生) に対し、

嫌悪感や不信感を抱いたこともなく、

平和に過ごしてきた私。

彼らに共感できず、

なぜ 闘わなければならないのか

他の方法はなかったのか・・・

理解 を求め、ラストまで読み進める。

 

立てこもり用の食料を自宅から持参?

大人からの救済? 親のお金ベース? 

矛盾含めて 若さがまぶしい。

ぼくら 以降、彼ら のエネルギーが

(たとえ視野が狭くとも) 

自身の正義からくる純粋なものだと思うから・・・

警察につかまるところは見たくない。

ラスト、

彼らが 引き際(限界)を自覚していたことに

ほっとした。

 

誤った方向に導いたり、

父母以外の顔を持つ親たちだけれど、

どの親も子どもを愛していることが感じられる。

なのに、なぜ 毎日、解放区に通わないのかしら。

私なら ひとりでも 徒労に終わっても 毎日通う。


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