第78話 私を好きになる為に②

2005年05月16日 00時42分06秒 | Weblog

こんなこといいな、できたらいいな♪ 八千草薫のような、おばあちゃん。

おばあちゃんには、
おじいちゃんのようなおばあちゃんとおばあちゃんのようなおばあちゃん、がいる。
? でしょうね~
はい、なんといいますか…
私の父方の祖母は、おじいちゃんのようなおばあちゃん。
私の母はおばあちゃんのようなおばあちゃんになるであろう、まだ、こばあちゃん(ごめん)
顔の造りではなくて…健気と儚げ、気丈と柔和、凛とたおやか、生き方なのでしょうか。

祖母は寝たきりの祖父を14年看病し続ける中で、
どんどんおじいちゃんのようなおばあちゃんになっていった。
今も仏壇の周りは祖父の為、祖母の気持ちが絶えず添えられてある。
「おばあちゃん、若い頃、おじいちゃんをとりあいしたぐらいやから…」母が教えてくれた。
祖母は三角関係の勝利者か…なんと情熱的…孫としてその血、受け継ぎたかった。
2年前、祖父が亡くなって、祖母に尋ねてみた。
「なあ、おばあちゃん、だんな様になる人にはどんな人を選んだらいいと思う?」
「そうやな~…ちゃんと話きいてくれて一緒に考えてくれる人かな…そんな人おらへんけど…」
( 頭の中にヨン様が浮かんだけれど、話がややこしくなりそうなので、止めた )
その時の祖母の言葉は重く、妙に女を感じた。

同じように母も寝たきりの祖父を14年間看病し続けたが、
おばあちゃんのようなおばあちゃんになるだろうところは変わらなかった。
おじいちゃんのような祖母は寂しがり屋で、こばあちゃんな母を頼る。
健気が儚げに頼る。柔和は気丈?
おじいちゃんのようなおばあちゃんもおばあちゃんのようなおばあちゃんも、
どのみち、いい女にとって芯の強さは不可欠だろう。

私はどんな風に年を重ね、どんなおばあちゃんになるのか…。
できることなら、上品で可愛くて…私は八千草薫さんのような、おばあちゃんになりたいな。


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