初心者マーク

2006年09月14日 23時33分07秒 | 回想録・「解体心書」

稽古中に負った大やけどは、公演後ミズブクレになりました。
しばらく公演に関わるものをミることもできズ、内閉していました。
破れて…跡形が残りました。
今はまだ生々しく残る焦げ痕、
時間の経過とともに訪れるであろう回復を待ちながら、
今、刻印された私の初心忘るべからずと痕跡を辿っているのです。

※2年前の傷痕は、こそばゆい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未知との遭遇

2006年09月14日 23時23分49秒 | 回想録・「解体心書」

奇跡の共演者でした。
舞台を観、一目惚れして…断られても押しに押しての出演依頼となりました。
いつも片思いの私が…私ってこんな女だったのかしら?
私は私の中の私に未知との遭遇でした。
今回、配役に関しては自らの衝動を抑えることができませんでした。
キャスティングはベストだったと自負しております。

この役、あなた方以外に考えられませんでした。あなたしかいませんから。
だから、みなさん全員から承諾をもらった時がその瞬間が一番嬉しくて…
未熟な私の旗揚げ劇団になんと贅沢な客演者だったのでしょう!

みなさん、お元気ですか?
今回、自身の無知さから、力のなさから、ご迷惑をかけてしまいましたね…
今回の奇跡を次回は必然的共演にできますよう…同じ舞台に立つ為に修行しますから。
また、いつか…


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火傷

2006年09月14日 23時17分30秒 | 回想録・「解体心書」

アドバイザーを迎えての稽古。
5分と経たないうち、
私が今まで願っても築くことができなかった演出家と役者の関係が見えました。
知識も経験もある人の説得力、役者が活気づきます。
こういうのを稽古場というんだろうな~そう思った瞬間、悔し涙があふれて、稽古場を出ました。
誰も私を呼び止め、追いかけてくる人はいません。
廊下で泣きじゃくりました。出る涙もなくなったところで、戻りました。
稽古は進んでいました。誰も私に何も言いません。
追いかけてこない彼らに、稽古場に個人的な感情を持ち込んだ自分の甘さを悟り、
私の勝手な退出を責めない彼らに、以後このようなことは致しませんと無言で誓いました。
私の惚れ込んだ役者さんは、芝居で飯を食う、を目指しています。
本気です。
熱かった。
平らな板の上で、私は彼らの芝居に対する役者魂を肌で感じることができ、
その情熱を直に浴びたのですから、そりゃ~もう、大やけどですよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴーストディレクター

2006年09月14日 23時12分15秒 | 回想録・「解体心書」

私は「まともに芝居を板の上に揚げられない。」演出家。
演劇業界(用語)にスカスカのスポンジ状態の私は、その言葉を全身で受け止め、
そうか~舞台のことを板といもいうのか…へぇ~と、ダメージと共に記憶。
客演者同士で交わされる会話は虫食い問題。私にはキーワードがブランクなのだ。
緊迫した空気の中で、どうやらシャク?の話し合い。しばらく固唾を飲んで見守る。
前後の文脈から、シャクって尺?…尺って…ああ、台詞をいうのにかかる時間か!
わかった時には、時すでに遅し。
話し合いの焦点からもみんなのいる位置からもズレている。
演出として先導できず、逆にみんなを後ろから追いかける。
音響のこと、照明のこと、後から後から…私は何も知らない…演出以前の問題である。
自身で招いた演出不在の事態。
では、誰が?
みんなが、いた。アドバイザー、客演者、スタッフの方々…
本来なら、お互いの領域を侵し合うことはない。演出の権限は絶大だ。
力のあるポジションだけに、力のない私には荷が重すぎた。
責任をとれない私を見かねて、領分を越えてきてくれたのである。
私、一人の劇団です。なんて厚顔無恥な思い上がりだろう…
ひとりでは何も生めない。一人ではいきれない。私、独りじゃなかったんだ…
透明人間の心に沁みた。
みんな、私と共にいてくれた。この支えがあったからこそ、旗、揚げられた。
ありがとうございました。

公演後、小屋の方へご挨拶、「私、主宰としてはどうでしょうかね…」とつぶやくと、
笑って「大丈夫!上がしっかりしていないところは、下(劇団員)がしっかりするから!」
なんだか、嬉しかった。
これでも、それでも、やっていけそうな気がして…
私も笑って「そうですよね!」と答えた。

※知らないと堂々といってのける甘さが…甘すぎる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

細腕プロデューサー

2006年09月14日 22時59分25秒 | 回想録・「解体心書」

絶えず頭の中に、業務別リストがありました。
衣装・小道具・音楽…私のイメージにあうものはないか?使えるものはないか?
生活の視点が変わりました。意識的にモノを見るようになりました。プラス。
収集に付随してくる問題が、お金です。マイナス。
私は作品にいくらかかっても構わないという懐に余裕あるプロデューサーではなく、
やりくりプロデューサー、安くてええもん、足を使って探すしかありません。
その前に、
限りある資金、早まった購入とならないよう、まずは自宅にあるものを見直してから!

はけない靴がありました。
好きでもあわない、でも捨てきれなかったもの…もしかしたら彼女に合うかも。
私にはけない靴は、彼女にぴったりでした。
昔、買った靴が、時を経て今、役目を果たしました。無駄にはならなかった…。
この世に無駄なものなんてないのかもしれない。今回の旗揚げで辛くて流した涙も。
無駄にしなければいい。プラス。

使わなかった服が残りました。
今回買った衣装、演出面からの役のイメージ・価格とも私視点で買いましたが、
ぼつです。それだけでは「衣装」になりえないのです。
舞台で照明にあたった状態での見映えと時代背景を加えて、説得力がなければ…
照明さんの専門的視点と協力を得て、衣装が決まりました。
ここでも無知から出たさび。大阪のおばちゃん、安もん買いの銭失い。マイナス。
手元に、光を浴びることがなかったテラテラの衣装、しかも男もの…部屋着にするか。
まだまだ敏腕の道、遠し!少しずつ腕力をつけていくしかありません。
もともとマイナスから始まっているんだから伸びる可能性は大きいですよ~。二乗!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする