細腕プロデューサー

2006年09月14日 22時59分25秒 | 回想録・「解体心書」

絶えず頭の中に、業務別リストがありました。
衣装・小道具・音楽…私のイメージにあうものはないか?使えるものはないか?
生活の視点が変わりました。意識的にモノを見るようになりました。プラス。
収集に付随してくる問題が、お金です。マイナス。
私は作品にいくらかかっても構わないという懐に余裕あるプロデューサーではなく、
やりくりプロデューサー、安くてええもん、足を使って探すしかありません。
その前に、
限りある資金、早まった購入とならないよう、まずは自宅にあるものを見直してから!

はけない靴がありました。
好きでもあわない、でも捨てきれなかったもの…もしかしたら彼女に合うかも。
私にはけない靴は、彼女にぴったりでした。
昔、買った靴が、時を経て今、役目を果たしました。無駄にはならなかった…。
この世に無駄なものなんてないのかもしれない。今回の旗揚げで辛くて流した涙も。
無駄にしなければいい。プラス。

使わなかった服が残りました。
今回買った衣装、演出面からの役のイメージ・価格とも私視点で買いましたが、
ぼつです。それだけでは「衣装」になりえないのです。
舞台で照明にあたった状態での見映えと時代背景を加えて、説得力がなければ…
照明さんの専門的視点と協力を得て、衣装が決まりました。
ここでも無知から出たさび。大阪のおばちゃん、安もん買いの銭失い。マイナス。
手元に、光を浴びることがなかったテラテラの衣装、しかも男もの…部屋着にするか。
まだまだ敏腕の道、遠し!少しずつ腕力をつけていくしかありません。
もともとマイナスから始まっているんだから伸びる可能性は大きいですよ~。二乗!


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