「ニルスのふしぎな旅」上・下読み終わりました。
いままで読んだことがなかったので、読んでみると意外にまじめな内容で驚きました。
むかし放送していたアニメも、ちらっと見ただけでした。
本ではニルスの帽子が白と書いてあって、アニメのイメージでは赤だったので、あれっと思いました。
内容はまさに今の日本にあてはまるような、ニルスという勉強も家の手伝いもしないで弱い者いじめばかりしている悪ガキがトムテ(小人)の呪いで小さくなってしまいます。
小さくなって、動物の言葉がわかるようになり、ガチョウとガンと一緒に旅に出てだんだん性格がよくなっていくという話でした。
体が小さくなって、弱い立場になって、はじめて弱い者の悲しみに気づくということなのでしょうね。
この物語はスウェーデンの地理を子どもたちにわからせたいというもう一つの側面があって、スウェーデンの地理が分かる人にはもっとおもしろいんでしょうけれど、わたしにはちんぷんかんぷんでした。
この本を読むとスウェーデンがもっと好きになって、ニルスと一緒に読んでいる人を成長させてくれます。
最後にもとに戻ったニルスが動物の声がわからなくなって、仲間だったガンたちが去っていくところ、本を読んでいたわたしにも別れを告げているようで、胸がキュンとしました。