日本文学史と絡ませた汽車旅の追想記です。
松本清張、太宰治、宮沢賢治、夏目漱石の汽車旅に触れています。
そして、宮脇俊三と内田百閒についても言及しています。
上記の4人についてはくわしくないので、そんなものかなとおもしろく読めました。
宮脇俊三については私がすでに知っていることがそのまま書かれているという感じ。
内田百閒についてはちょっと否定的に書かれていて、そうじゃないでしょう大切なことはーと思いながら読んでしまいました。
自分が知らないことについては従順に受け入れてしまいましたが、松本清張ファンや太宰ファンが読んだら、私と逆の感想を持つのかもしれません。
私の抱える内田百閒の謎は、どうやって最後の妻こひさんと知り合い、一緒になったのかということ。
このことについて、書かれた文章を見たことがありません。
「内田百閒は汽車好きというより戦前好きである。」253pにはまったく同意できません。
「内田百閒は汽車好きで最上(一番)が好きである。」と書くべきです。
内田百閒は縛られることが嫌いで自由でありたい人なのです。
原則主義者で一度決めたことは変えない人なのです。
そして、生き方がものすごく下手で、文章がものすごく上手な人なのです。
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