ユン・ソクホ監督の四季シリーズ最終作として、制作された春のワルツは、夏の香りを見終わった私にとって、ずっと、待ち望んでいたドラマでした。
春のワルツを見終わった感想は、期待を裏切らないドラマを作ってくれたユン監督に感謝したい気持でいっぱいです。
主役二人の新鮮さは、四季の始まりの春を感じさせます。
もちろん、ムン・グニョン主演の春のワルツを見てみたかった気持ちもありますが、ハン・ヒョジュはその気持ちを忘れさせるくらい春のワルツにふさわしい女優だと思います。
いままでの四季シリーズの主役達より過酷な人生を歩んできたチェハとウニョンが、いろいろな試練を乗り越えて結ばれる結末は希望を与えてくれるものでした。
韓国ドラマといえば記憶喪失が定番であり、春のワルツでも、少年自体のスホが交通事故にあって記憶をなくしてユン・ジェハになる設定でもよかったはずですが、あえて、スホの意志としてチェハになったことで、よりウニョンに対する罪の意識が増大するところがこのドラマのポイントだと思います。
一度見たら二度と見たいとは思えない韓国ドラマの中でユン監督の四季シリーズだけはもう一度見たくなるドラマなのです。
また、韓国版を単純なカットだけでなく再編集して日本版を作っていることで、それぞれの版を見ることで二度楽しめるようにしているところもユン監督のすばらしいところといえます。