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街の散歩…ひとりあるき

23丁-徳川家斉公の席上、北斎に画かしむ…『葛飾北斎伝・巻上』飯島虚心 

2021年04月10日 | 絵画・彫刻

北斎、将軍の前に出て、従容として、おそるる色なく、
筆を揮ってまず花鳥山水を画く。左右感嘆せざるものなし、
後に長くつぎたる唐紙を横にし、刷毛をもて長く藍を引き、
さて携えたる鶏を籠中より出し、さらに捕らえて、あとに朱肉をつけ、
これを紙上に放ち、趾痕を印残せしめ、これは立田川の風景なりとて、
拝一拝して退きたり。

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