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街の散歩…ひとりあるき

紺屋町の不二、盃中の不二…『富嶽百景』二編

2018年11月19日 | 絵画・彫刻

紺屋町の不二。

紺屋町…染物業が集中した地域。
江戸では神田紺屋町か…

染め上がった布地が
竹竿の先にからめられ
するするっとあがってくる。
横竿にかけたあと
どうやって
いっぽうの布の先を
引き下げるのだろう…

盃中の不二。

篭のなかには獲物らしき大鳥と
松の樹に
羽根のような、水玉模様の…衣か。
ということはこの漁師
天女の天の羽衣をうばった漁師か。
してここは…三保の松原。
盃中に不二を映し、かんろかんろ…
おまけに
大鳥の羽根と見えるのは
天女が外し
樹にかけていた羽根
だったりして
…北斎のユーモアか。
漁師なのだから大鳥は獲らない。

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