出羽秋田の蕗
「秋田地方に産するアキタブキはフキの一種ですが葉の
柄が二メートルにものび、葉もからかさのように大きく
ひろがります。
このアキタブキは、東北地方から北海道にかけて野生し
ますが、北にいくほど葉が大きくなり、北海道などでは雄
大なものになっています。
東北地方や北海道にはえているフキはたいていこのア
キタブキでふつううのフキは野生していません。ふつう
うのフキと変わらないほどの小さなものもありますが、
肥料をやって栽培すると巨大になります。
…またフキのことを「蕗」と書くのも誤りです。日本の
フキは中国にありませんから漢字の名はありません。フキ
はフキと書けばよいのです。」
(『牧野富太郎植物記Ⅰ』より)
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