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茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

スズメバチ

2010年11月13日 | Weblog
2年ほど放ってある茶園がある
というので
茶ポーター総勢7名で
可搬型摘採機を担いで
よいしょよいしょと傾斜を上っていきました。
「ヤマビルファイター」というスプレーを噴霧され
ちょっとドキドキしながら歩きました。

茶樹は2メートル近い高さに伸びていて
大きな花弁のお茶の花がたくさんついています。
お茶の花は下を向いて咲くので
高いところに咲いている花を
下から見上げられるなんて
こんなうれしいことはないと
茶樹に近づいたその時でした。

「スズメバチの巣だよ!」

目の前に
大玉のスイカくらいの大きさの巣が
でーんとあるではありませんか。
あとづさりあとづさり・・・
熊じゃないけど
それしかわからない・・・
偵察隊がブンブン出てくる~
こわくて
泣きそう。

結局、いくつも巣が見つかって作業は中止となりましたが、
S氏が巣を見つけてくれなかったら
みんなボコボコにされて
夕方のニュースになっていたかも。
農業というのは
本当に本当に本当に大変。

次に行った茶畑にもスズメバチがいたので、
そのまま宮が瀬ダムへドライブして、
紅葉を愛でながらお弁当をいただき、
近くの牧場でソフトクリームもいただき、
ちょっとラッキーな展開となりましたが、
肩、こりました。

ここで蜂に刺されて死ぬのかなあ
話せばわかる相手じゃないけど
蜂さん、敵じゃないってのわからないかなあ
でも、そうか、敵なんだなあ
「話せばわかる」と思った人間に殺されるのと
どっちが哀しいかなあ
とまあ
すっごくこわかったのに
結構いろいろなことを
頭って考えているものでした。

冬になって巣が空っぽになったら
作業再開だそうです。

CEO サミット

2010年11月12日 | Weblog
ワイングラスに注がれた乾杯の杯には
朝早くから水出しした足柄茶が美しい~。
神奈川県知事のご発声で
21カ国のビジネスリーダーのお口元に
足柄茶が~。
あ、なかなかいい感じで
召し上がっていらっしゃいます。

ブースでは
いつものごとく足柄茶の呈茶セットで
皆様をお迎えいたしました。
なかなか反応が面白かったです。
「一煎目は40℃くらいのお湯をいれて
 3分待ちます」
というところで、
「おー、カップヌードルみたい♪」と大うけ。

ほとんどの方が、
一煎目のテアニン由来の旨味よりも
2煎目の苦渋味の加わったお茶が美味しいといいました。
3煎後のポン酢で茶葉を食べるは大反響で
笑い出したり
ほうれん草みたいとかジュンサイみたいとか
ちょっと違うでしょうという気はしましたが
いろいろ感想を口にして下さるのが
とても嬉しかったです。

美味しそうなごちそうと
ワインがゆらめく会場で
脇目もふらず
なんて真面目にお仕事に勤しんだ私。
CEOの皆さんはアルコールが入って
さらに饒舌なのかもしれませんが、
コミュニケーションが本当にお上手で
相づち、フィードバック、要約が完璧。
さすがビジネスリーダー!という感じでした。
こんなに気持ち良くインストラクションができるというのも
そうそうあるものではありません。
人の話を聞く態度、大いに見習いたいと思いました。

それにしても
横浜の警備の物凄さ!
「もうあがったりだよ~」
と、タクシーの運転手さんが泣いていました。

APEC

2010年11月11日 | Weblog
明日は
横浜大桟橋ホールで
各国から集まっている皆様方に
足柄茶のご紹介をします。
「茶葉を食べる」を
ピーアールしてきます。

で、
ただ今、ダンボール開けたり閉めたりの
宝探し状態。
着物の半襟をつけようとしたら
お裁縫箱がない・・・
「それでも茶人か!」
と息子に罵倒されながら
バタバタはまだ続く・・・
本当に情けないっす。

水の音

2010年11月10日 | Weblog


飯山の朝です。
すぐ近くに小鮎川が流れていて
お散歩には素晴らしい環境です。
良い川のあるところには良いお茶がある。
ときどーき
前は「お茶の垣根だった」ような
忘れられたお茶の木があったりするので、
お散歩もウキウキ度いっぱいです。

てくてくと歩いていると
歌が出てきました。
『いつも何度でも』でした。
「千と千尋の神隠し」の主題歌です。
歌って不思議。
自分の体にインプットされている歌はたくさんあって、
そのどれが
どう選ばれて
鼻歌で出てくるのでしょう。
ぴったりな曲が出てくるから
ホント不思議です。

 
呼んでいる胸のどこか奥で
いつも心躍る夢を見たい
かなしみは数えきれないけれど
その向こうできっとあなたに会える
繰り返すあやまちのそのたび
ひとはただ青い空の青さを知る
果てしなく道は続いて見えるけれど
この両手は光を抱ける

さよならのときの静かな胸
ゼロになるからだが耳をすませる
生きている不思議死んでいく不思議
花も風も街もみんなおなじ  

呼んでいる胸のどこか奥で
いつも何度でも夢を描こう
かなしみの数を言い尽くすより
同じくちびるでそっとうたおう
閉じていく思い出のそのなかにいつも
忘れたくないささやきを聞く
こなごなに砕かれた鏡の上にも
新しい景色が映される

はじまりの朝の静かな窓
ゼロになるからだ充たされてゆけ
海の彼方にはもう探さない
輝くものはいつもここに
わたしのなかに見つけられたから

作詞:覚 和歌子
作曲:木村 弓

ありがとう

2010年11月09日 | Weblog


積み残しがあったり、
(というか、
 キャパの小さい所へ越したので荷物が入らず・・・)
ずるする引きづった引っ越しも
皆さんに助けられて
ようやく完了しました。
差し入れ、ありがとうございました。
お掃除、ありがとうございました。
暖かいお風呂にまで入れてもらっちゃって
ありがとうございました。

なにかお返しをしようと思うとき、
私にはお茶しかないな、
と、そんな風に感じました。
あと、なーんにもできないです。
厚木名物のシロコロホルモン買って
シロコロホルモンとお茶の夕べとか?
ちょっと違うか~。

逗子でお世話になった皆様に
ちょろっと
いろいろなお茶をご紹介する座を
企画しようかと思います。
思えば、
今まで、いろいろな講座をさせていただきましたが、
あれもこれも
そんな形で始まったものでした。

たくさんのありがとうにささえられて
生きているのだなあと
また、改めて感じました。


夜の茶畑

2010年11月08日 | Weblog
飯山に引っ越して4夜目にて
やっと
夜の茶畑に行ってきました。
泥のように疲れていたのも事実ですが、
夜の闇がこわくてこわくて
とても運転ができませんでした。

ライトを消すと
なんっにも見えない闇。
大概の山道は一人ですいすい走れる私ですが
闇を前には大いに怯んでしまいました。
今宵は
鹿の親子に遭遇。
美しい姿で道路の横の駐車場を
横切っていきました。

この辺りには
「熊に注意」という立て札があります。
ぜったいに夜は歩かないぞ。
車なら大丈夫だぞ。
などと、自分を励ますものの
他に車が一台も通らないのです。
まだ、10:30よ。

10:30という時間は、
仕事を終えて
新宿や渋谷の街をたったか歩いているような時間です。
食事を終えて、さあ、これから飲みに行こう!
なんていう時間です。
なんだか、
不思議。
私はこの山で
これから静かな10:30を迎えるのです。
ものすごく
楽しみ~~~。

夜の茶畑は
こぼれて来るような
美しい星々に抱かれていました。
深い森の香りに包まれていました。
お茶の葉っぱは
夜露をいっぱい身につけていました。

露って
なんて素晴らしいのかと思いました。
何千枚、何万枚葉っぱがあっても
そのすべてが
一様にしっとりと潤っているのです。
遠くの山々の
数知れない木々の葉っぱ達も
しっとりと露を受けて
みんな潤っているのだと感じました。

ここに一緒に寝たら
私も潤うかなあ。
熊、こわいから、帰るけど。




☆星空

2010年11月06日 | Weblog
窓を開けると
ただならぬ匂いがするのです。
こ、こ、これは・・・
が~~~~~~~ん。

引っ越して二日目にして判明したこと。
近くに養豚場があって
風向きによってか時間帯なのか
とにかく
間隔を置いて、
玄関から車までも
走りたくなるような
強烈な匂いが襲ってくるということ。

ありえない・・・。
こんなのって、無理。

宇治の茶畑を思い出しました。
いえ、茶畑のない宇治を思い出しました。
昔ながらの肥料でお茶を育てるのは
近隣からの苦情で
不可能なのだという話をしていました。
魚粉は周辺広範囲に強い匂いがたつのだそうです。
有機がいいけど
匂いは嫌というのは、
それはとてもわかるけど、
自分は全体を抱くように有機を志向したい
そうできるようでありたいなと
思ったことを思い出していました。

ぶーちゃんの匂いとは
ちょっとレイヤーが違うかもしれませんが
突然やってくるこの強烈な匂いは
養豚場あっての
大好きなぶたしゃぶなのだと
全体を抱くように食物に感謝をするには
よいシグナルなのだと
そう
考えるようにしたりして

頑張るっきゃない。
匂うときは、
ぶーちゃんのお散歩タイムと呼ぶことにして、
こちらが静かに籠もっていればよいのだわ。

あ!
ぶーちゃんにお茶飲ませたら
匂い減るんじゃないかしら。
星空を見ていたら
そんな気がしてきました♪





引っ越し2

2010年11月05日 | Weblog
引っ越しの荷造りをしていて
あらためてびっくりというかぎっくり。
「茶」と書いた35㎝のダンボールが
4つにもなってしまい・・・。
大好きな後発酵茶や
実験中の(?)お茶が場所をとってはいるのですが、
市販の緑茶だってたくさんあって
深く反省。

冷蔵庫に保管してあったお茶と、
冷凍庫にしまい込んであったお茶と
押し入れに置いておいたお茶と
未開封のものと開封のものと
どれどれ
なんてやっているから荷造りがはかどらず。

ちょっと時間のたってしまったお茶は
一煎目は
問題なく飲めても
2煎目が
がくっと変わるような感じで
これは
お茶の成分的にはどうなっているのでしょう?
カテキンやテアニンの含有量は
減少するのでしょうか。

いろいろ計測してみたくなってきました。
あ!
あそこに
成分測定器があった♪
くくく。
成分測定器の近くに引っ越していくような
そんなわくわくな気分になってきました♪

なんだかんだと埃っぽい数日、
お茶をガンガン飲んで
お茶でジャンジャンうがいして
元気に乗り切りたいと思います!

引っ越し

2010年11月04日 | Weblog
明日、
茶畑へ向けて引っ越します。
いろいろ手際が悪く、
22日までネット難民となります。
生きてるのか~
と、ご心配をいただいちゃってますので、
頑張って携帯から発信していきたいと思います。
いろいろ便利な時代なのに
なんにも使いこなせてなくて・・・。

虹の向こうは♪
晴れなのかしら♪
秋の空がやけに明るくて
見上げると虹が2つ対象に見えました。
思わず
天地真理ちゃんの歌が出てきて
いきなり懐メロな世界へ突入。
10代の頃は、
まさか、自分が茶畑の山に住むことになるとは
まーたく思いもしなかったなあと懐古。
でも、「大草原の小さな家」みたいな生活に
とっても憧れていたので、
やっぱり、来るべくして来たのかもです。
茶畑ではキャロラインハットだし♪

さあ、
行ってきます!
新しい風に向かって。