豊山水泳部Bチームは、100名以上の部員が所属しております。
人数を緩和し泳ぎやすくするために、B①、B②と泳力ごとに組み分けを行い練習をしています。
その練習のなかでもメニューを差別化しています。
例として画像のようにA、Bと後半は練習を分けて行うなどです。
これは水泳に限らず、サッカーや野球でポジションごとに練習が違うなど、スポーツでは特に珍しいことではないと思います。
「差別化」というと、ネガティブな意味合いを感じますが、「差別化」というのは、本来、他に対する優位性や独自性を示す上で使われるポジティブな言葉だそうです。
しかし私たちは、ネガティブな意味で使用することもあるため、言い換えの言葉として、分別・判別・識別・差異化・個性を打ち出す・区別化など様々な言葉が存在します。
その点、Bチームでは、あえて「差別化」や「分ける」という言葉を使い選手に説明をしています。
これは、「正しく本人の現状を理解」させ、自分自身に「何が必要かを考えさせ」、自分に合った練習を選択してもらうためです。
写真の練習メニューは、平日のB②のものですが、これを育成、Aチームが行うとどうでしょうか?
まったく辛くない、簡単、意味のない練習になることはありませんが、大会を意識するいまの時期によっては、量・質ともに不十分な練習となってしまう可能性があります。それはまったく泳げない中学生が、高校生の練習を行うのも同じことです。
選手としてレベルアップをはかるためには、それぞれの個性や目的に合った練習を行うことが非常に大切です。
BチームのB①、B②は本人の希望やコーチの指示で分けていますが、練習メニューはどちらも、泳力や目的に応じて細分化しています。
選手にも誤解がないように、そのつど説明して活動しています。
一人一人の個性を伸ばしつつ、優れた競泳選手となることを期待しております。
以上
近藤恭一