風に吹かれてburabura日記

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「関西大学講座」その4です。

2011年07月09日 | 日記

今回は「文学」、「火野葦平文学の<笑い>」と題して、文学部教授・増田先生の講義です。

北九州市若松で活躍した作家で、兵隊三部作「麦と兵隊」「土と兵隊」「花と兵隊」がベストセラーになります。

戦後は両親をモデルにした「花と龍」がベストセラーになり、石原裕次郎・浅丘ルリ子版ほか何度も映画化されます。

火野葦平の作品「中国艶笑風流譚」の中から「白い顔に黒い痣」を取り上げ、原典の中国短編小説集「瑞雲」と

比較しながら読むのですが、原典と同じ所、追加・変更した葦平版を読むと、作者の生きざま、考えが伝わってきます。

火野葦平が影響を受けた、芥川龍之介の短編「蜘蛛の糸」「鼻」なども、中国の短編小説が原典と聞きました。

いやぁ、面白い講義でした。1回90分で終わるのが惜しく、できれば連続して講義を受講したい程でした。

 「花と龍」は火野葦平が自分の両親、沖仲士・玉井組組長、玉井金五郎と妻・マンの人生を描いたものです。

私が子供の頃、亡くなった親父から聞いた話しですが、「北九州、若松に住んじょった頃、近所に玉井金五郎親分が

いよって。背はそう、高こうはのうて、わしらには(堅気の人には)やさしい、ええ人じゃった」 と言ってた事を思い出しました。

ちょっと、不思議をご縁です。

 


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