「高層の死角」で江戸川乱歩賞、映画も大ヒットした「人間の証明」の森村誠一さんの人生、
「遠い昨日、近い昔」です。(バジリコ 1,600円)
森村さんの作品は、初期のミステリーは読んでましたが、
後年、作風が歴史、時代物になってからは殆ど読んでません。
売れっ子作家の道を歩いて来たとばかり思ってました。
若い頃、出版社に何回持ち込んでもボツにされる原稿、
ろくに読まれないまま突き返されることも有り、
そんな時、編集長がうやうやしく頭を下げながら、黒塗りのハイヤーの客を見送ります。
「あれが司馬遼太郎先生だよ」
森村さんは突き返された原稿を手に、雨の中を濡れながら帰ります。
きっといつかは自分もと…、そんな日々があったのですね。
写真は資料から。
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