風に吹かれてburabura日記

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「遠い昨日、近い昔」森村誠一

2016年02月19日 | 日記

「高層の死角」で江戸川乱歩賞、映画も大ヒットした「人間の証明」の森村誠一さんの人生、

「遠い昨日、近い昔」です。(バジリコ 1,600円)

森村さんの作品は、初期のミステリーは読んでましたが、

後年、作風が歴史、時代物になってからは殆ど読んでません。

売れっ子作家の道を歩いて来たとばかり思ってました。


若い頃、出版社に何回持ち込んでもボツにされる原稿、

ろくに読まれないまま突き返されることも有り、

そんな時、編集長がうやうやしく頭を下げながら、黒塗りのハイヤーの客を見送ります。

「あれが司馬遼太郎先生だよ」

森村さんは突き返された原稿を手に、雨の中を濡れながら帰ります。

きっといつかは自分もと…、そんな日々があったのですね。

 写真は資料から。