新刊が入りました。
「LONESOME 隼人 獄中からの手紙」です。 (幻冬舎 1,400円)
朝日歌壇で、異色の投稿者と言っていいでしょう。
アメリカで殺人と殺人未遂の実刑判決を受け、アメリカの刑務所から投稿が続きます。
ラジオよりジングルベルの流るる時 囚人ら殊に刑が身にしむ
夕暮れの秋刀魚の旨そな風が吹く 今夜の獄食(ディナー)はホットドッグ二本
有難し「きばいやんせ」と励ましの 言葉届きぬ異国の独房(セル)に
母さんに「直ぐ帰るから待ってて」と 告げて渡米し三十六年経ちぬ
囚われて母の死に目に会えもせで 歌詠むなどと我は愚か者
写真は資料