風に吹かれてburabura日記

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映画美術監督・井川 徳道さんにお会いしました。

2014年04月10日 | 日記

「映画美術監督・井川 徳道の世界」を見学しました。 (京都文化博物館 ~4/20日)

映画美術監督とは、脚本に基づき背景のセットをデザイン、設計する仕事です。

映画が完成するとセットは解体され、残ることはありません。

いわば裏方さんですが、この人たちが映画を支えていると言っていいでしょう。

私はデザインや設計が好きなので、映画美術の世界を観るとワクワクします。

「東雲楼・女の乱」の遊廓のスケッチです。

「緋牡丹博徒・お竜参上」、今戸橋のスケッチと平面図です。

 

スケッチと撮影シーンを比べてみましょう。

キャメラの位置をふまえて、忠実に再現されていることが分かります。

緋牡丹のお竜・藤 純子さんと菅原 文太さんの今戸橋・雪の別れ、心に残る名場面でした。

 

小柄な方がにこにこしながら、「ぼくが作ったんだよ」なんて、話しかけてきました。

なに? この人…。

よく見るとなんと!映画美術監督の井川 徳道さん、ご本人です。

「東雲楼・女の乱」のセットは、熊本の遊廓まで取材に行ったんだよとか、

「間諜」の野外セットは宝塚に作ってな、黒澤さん(黒澤 明監督)にも負けないセットだよとか、

まったく素人の私に分かりやすく、当時の話をしてくれました。

「撮影禁止」の場所でしたが、写真も撮らせていただきました。

映画美術監督・井川 徳道さん、ありがとうございました。

 井川 徳道 1982年「魔界転生」で日本アカデミー最優秀美術賞受賞、

日本アカデミー優秀美術賞受賞七回、2012年京都府文化功労章受賞。