小学生の感性に驚く同時に、悲しみを誘います。
「ランドセル俳人の五七五」です。(ブックマン社 小林 凛 1,260円)
944グラムの未熟児で生まれ、入学と同時にいじめを受け、母は不登校の道を選択します。
祖母と公園を歩きながら、いつしか俳句を詠みます。
いじめられ 行きたし行けぬ 春の雨
いじめ受け 春も暮れゆく 涙かな
仲直り 桜吹雪の 奇跡かな (いじめっ子のひとりがあやまってきた)
紅葉で 神が染めたる 大地かな (101歳の日野原先生がほめてくれた)
生まれしを 幸かと聞かれ 春の宵
この句は、胸にしみました。
凛くんはこの春六年生になり、9ヶ月ぶりに登校した。