TREK&RIDE

山と自転車!

野谷荘司山

2011-03-27 | 山スキー
2011年3月27日 野谷荘司山

野谷荘司山に行ってきました。
東北関東大震災から2週間。
被災地ではまだ多くの方が大変な思いをされている状況下で山スキーに行っていいのだろうか、という気持ちがありましたが行ってきました。

今朝方の白川郷は真冬のような冷え込みで、雪がしんしんと降り続く中を二人で黙々とラッセルしていました。
風も無く、まったく音のしない月明かりの山歩きではいろんなことを考える時間があります。
家でテレビやネットで情報を受け続けるのとは違う時間を持つことができました。
そのためなのか、今日は深い悲しみと言い知れぬ不安を始終抱きながらの山行でした。

夜が明けて白川郷の谷に流れる霧が墨絵のようにたなびく景色はいつも以上に美しく思われ、ブナの大木の姿には大地の力強さと優しさを感じました。
ブナの樹の傍を通るたびに、なんとなく寄り添い安心感を得るというのは、自然の前ではちっぽけな人間の本能なのかもしれない、なんてことも考えてしまいました。

元気が沸かず、白川特有の「ガス」が晴れるのを待ちながら、ゆっくり登ったので結局6時間半もかかって山頂に。

山頂に到達する頃にわかに天候が回復していたものの、ドロップの準備が整った頃にはまたガスのなか。
結局さらに30分ほど待機をして、ようやく白谷に飛び込みました。
3月末というのに雪の状態は良く、今日は今までにない距離を一気に滑降することができました。
今日はこの1本のみで下山。