それが早いか遅いかの違いだけ だったって事だよな

2013年04月26日 02時14分09秒 | 日記
数日前に親父が首筋に出来た腫れを診て貰いに病院に行ったら医者から検査入院を勧められていた。
ぶっちゃけこの時点でもう悪い予感がした。2年前に舌癌で舌の一部を手術で切除した親父だけに原因不明の首筋の腫れと
医者から検査入院を勧められたという時点で否が応でも舌の癌の転移したのであろう事は容易に想像がついてしまったから。
しかしながら先月頭の診断では何も異常はないと言われていたし仮に癌の転移が本当だったとしても早期発見になるだろうから
切除すれば大丈夫だろう、と。覚悟をするにはしていたけど心のどっかで大したこと無いだろうと思っていたんだけどもね。
現実って残酷なと時はとことん残酷なんだなぁと感じさせられた。結果から言うと舌癌の転移で幸い早期発見ではあった。
ただ首の動脈の周りを取り囲む様に悪性の腫瘍が出来てしまっていたのが運の尽きだったらしい。動脈を避けて腫瘍を取り除く
という手術は相当リスキーで仮に成功したとしても経過が良くなる保証が出来ない為に放射線治療が望ましいのとの事だけど
放射線治療は放射線治療で首の動脈を傷つけてしまうという可能性が低くなく勿論動脈に傷つけたしまった時点でアウト。
何事も無ければ余命5年だけど首筋に常に爆弾を抱えている為に覚悟はしておけ・・・という事を検査入院から帰宅した
親父に直接告げられた。それがほんの2時間前の事。

楽観的ながら覚悟はしていたとは言え最初親父の話を聞いた時は現実を受け入れがたく涙をこらえる事ができなかった。
俺をボコボコにする位元気でスキーで背骨骨折して数か月寝たきりになったのに次の冬にまたスキーに行くような親父が
こんな簡単に死を突きつけられるのが信じられなかったし、死を受け入れてるように開き直ってる親父を見るのが辛く
どう言葉をかけるべきなのかも解らない。そんな中で一頻り自分の容態とこれからどうするかを話し終えた親父が俺に
「お前の嫁さんと孫を見れなかった事だけが心残りだけど・・・」という嫌味交じりに「後の事を任せた」って笑ってた。
その姿を見たら何かもうふっきれて俺もつられて笑っちゃった。外見から性格まであまり似てる部分が無いけれどこういう
変な所でいい加減で楽観的な辺りは親父の血を色濃く継いでたんだなって。それを良い方向に働かせられるのは前向きな
性格からくるのだろうな・・・と。俺も死ぬ時はこうありたいと思った。何故なら俺の尊敬する人は俺の親父なのだから。
放射線治療は数か月かかるらしいけど無事生きて帰ってこられたらメシでもおごってやろうっと。
コメント
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