どどめ色ラーメン

先輩と行った事無いラーメン屋に行った時、初めての店だから無難にしょうゆラーメンでも頼もうかという話になった。
俺はうまいと感じるハードルが比較的低く食に対してのこだわりも高い方じゃあないけど折角金を出してモノを食うのなら
勿体思いはしたくは無いし、また食べに来たくなる理由も出来た方が良いのでそういう事ならばと俺もしょうゆラーメンを注文。
場所が場所なのもあってかモノが来るまでラーメンの話になり、そこで先輩がラーメンが大衆食で無くなってきているという事と
食う側にやたら注文つけるラーメン屋がいけ好かないと漏らしていて俺も大きく頷いた。そして食に対するこだわりや作法を何かと
押し付ける奴とは一緒にメシは食いたくないと話題が続き、俺もたかだかラーメンの食い方で講釈垂れる奴は馬鹿の極みだと続け
最終的にこだわりを持っていいとするならば自分が美味しいと感じる食い方をする事だろうと・・・そんな話をしているうちに
ラーメンが来た。そして先輩はあぁ腹減ったと言いながらしょうゆと酢と七味と湖沼と言った手前にある調味料香辛料を一口目を
すする前に全部ぶちこみ、それを見た俺は「無難と言ってたのにそりゃあねーだろ！」という言葉を飲み込む事が出来なかった。
俺も知らず知らずのうちにどうやら馬鹿を極めていたようだったけど、ラーメンは普通に美味しかった。また行きたいです。