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散歩道・23~公衆電話

 立川市高松町の立川通りで見掛けたかなり旧式の『電話ボックス』。そもそも今電話ボックスを見ること自体が珍しい。公衆電話は昭和時代には急速に増えていき携帯電話が無い時代にはずいぶんお世話になった。写真の電話ボックスは昭和29年に登場し赤い屋根とクリーム色から"丹頂形”と呼ばれたようだ。四方が透明ガラスになったのは東京オリンピックが開催された昭和39年で会場付近に設置された。その後昭和44年から全国的に使用され始め写真の"丹頂形”が姿を消していった。
 私が高校生の頃、もう時効なので白状するが公衆電話をタダで使う裏技があった。公衆電話の使い方は受話器を上げコインを入れてダイヤルを回すが、相手が話し中やダイヤルを回さずに受話器をフックに戻すとコインが戻ってくる。裏技は受話器を上げコインを入れてダイヤルを回す前にフックを少しずつ下げていく。この微妙な感覚が肝心なのだが、ミリ単位で下げていくと通話可能な状態のままコインがチャリンと戻る瞬間がある。この絶妙なタイミングがたまらなかったが、結局電話を掛ける相手もいないのでそのまま受話器を戻した。

♪♪あの日の君は傘さして
  青山通り歩いてた 君は雨の中 
  ちょうど今日みたいな日だった
  ビートルズの歌が聞こえてきそうと
  二人で渡った交差点
  いつもは君と歩く道
  今日は一人で歩いてる
  通りがかりの喫茶店
  ガラス窓越し雨の街
  いつもなら君を
  無理して笑わせている頃
  隣の二人は 見てきたばかりの
  映画の話を あれこれと
  一人のテーブル つまらない
  君に逢えない水曜日
  車の流れが耳につく
  話し相手もいないとき
  ポケットをさぐり
  やっと見つけた10円玉
  公衆電話だから 大きな声で
  言えないけれど 好きなんだ
  地下鉄駅まで帰る道
  青山通り 雨通り
(『アビーロードの街』 作詞:伊勢正三 作曲:南こうせつ
歌:かぐや姫 昭和48年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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サギソウ・2~昭和記念公園

 昭和記念公園"菖蒲園”の湿地で見られる「サギソウ(鷺草)」。ここでは8月中旬が盛期だがなかなか機会が無く月末近くになってやっと訪れることができた。予想通り花はほとんど終っていたが何とか終花を見ることができた。サギソウはラン科ミズトンボ属の多年草で低地の陽当たりの良い湿地に生育している。サギソウのギザギザの裂片はポリネーターのスズメガが花を掴むための支えになっている。
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