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マツグミ・4~落花1

 猛暑の中を奥高尾“大垂水峠(標高392m)”から“小仏城山(標高670m)”を目指して急坂を登っていく。標高差は278mなので平均勾配は9度ほどだが、ところどころ30度はありそうな坂がある。最後の急坂を登る頃には流れ落ちる汗でシャツやズボンは水をかぶったような状態。目線はおのずと足元に向き1歩1歩登って行く。すると目の前に赤い落花が散らばっている。これは「マツグミ(松茱萸)」だ。見上げても枝が生い茂りどこにあるのかわからない。これまで高い枝に寄生しているものしか見ていなかったが、思い掛けず苦行登山のご褒美が道に落ちていた。花は筒状で長さは1.5センチほど。思っていたよりもずいぶん小さい。先端の上部片側が4裂し反り返っている。雄蕊は4本で花糸は暗紫褐色。雌蕊は長く花冠より飛び出ており子房は下位で球形の萼片に包まれている。マツグミはマツグミ科マツグミ属の半寄生常緑低木。
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ハグロソウ・4~果実

 キツネノマゴ科ハグロソウ属の「ハグロソウ(葉黒草)」。関東地方以西の山地の半日陰に生育する多年草で夏に薄紅色の花を咲かせる。果実は2枚の外総苞片の間に隠れている蒴果で長さ1センチほど。中に種子が2つある。これは奥高尾“日影林道”のもの。
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