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ハシリドコロ・3~開花

 ナス科ハシリドコロ属の「ハシリドコロ(走野老)」。日本固有種で山地のやや日陰に生育している。全草にアルカロイド系の毒があり誤食すると錯乱して走り回ることから名付けられている。花期は4~5月で長さ3センチほどの釣鐘状の花を咲かせる。花冠の先端は浅く5裂し、中に5本の雄蕊と1本の雌蕊がある。これは裏高尾“小下沢林道”のもの。
 余談だが“走る”に掛けて情報をひとつ。4月17日(日)午後1時からNHK総合テレビで『旅ラン』が放映される(首都圏だけかも知れません)。これはランニング愛好家向けの番組で私は時々見ているが、今回のロケ地は当地の南大沢周辺になる。先日は『出没!アド街ック天国』で南大沢が紹介されたが、次はランナーが南大沢駅から東京都立大、東京薬科大、中央大学などがある多摩丘陵を走ってくれる。どんなコースになるかはわからないが、私がこのブログを始めてからウォーキング→ジョギング→ランニングと20年に亘って植物観察を続けてきた道と重なるのは間違いない。日曜日が待ち遠しい。
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レンプクソウ・2~堀之内地区

 堀之内地区の野道に生育する「レンプクソウ(連福草)」。茎の先端に直径4~5ミリの5つの花が頭状に集まる。このことから「ゴリンバナ(五輪花)」とも呼ばれている。茎頂に咲く花の萼片は2裂し花冠は4裂するが、側面に咲く4つの花の萼片は3裂し花冠は5裂する
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セイヨウハコヤナギ・2~開花

 長池公園“姿池”付近に生育している「セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)」。ヤナギ科ハコヤナギ属の落葉高木で雌雄異株。一般的には「ポプラ(populus)」と呼ばれることが多い。ヨーロッパ原産で日本には明治時代に移入され北海道に多く植えられた。北海道大学のポプラ並木などは有名。多摩ニュータウンでは数えるほどしか存在を知らないが私はこれまで花を見たことがなかった。この樹は高さ15~20メートルで樹を見上げると何やら花序のようなものが見える。写真は望遠で撮りトリミングしたもので雄花序が確認できた。花序の長さは7~8センチで雄花の葯は赤く花粉を出す前はやや上を向いている。黄色い花粉を出し始めると花序は下垂する。
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