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ツルニンジン・1~長池公園

 長池公園“つくいけの道”で見られる「ツルニンジン(蔓人参)」。キキョウ科ツルニンジン属のつる性多年草で花径は4センチほど。花冠の先端は5裂して反り返っている。花冠の内側の紫褐色の斑点を爺様のそばかすに見立てて「ジイソブ(爺そぶ)」とも呼ぶ。同属のやや小振りなバアソブと良く似ている。 
 さて私は若い頃は紅顔の美少年とは言わないまでもニキビには悩まされずにそこそこ肌はスベスベしていた。夏に日焼けしておけば冬に風邪を引かないという教えを大人になっても守り一年中黒い顔で過ごしている。しかし50歳を過ぎた頃から顔に小さな黒いものがポツポツと出来始め、高齢者入りした今は鏡を見ると大小のシミが目立っている。これをレーザーで消す手術があるようだが、皮膚がん発症だけ注意しておけばこのシミは男の勲章だ。
 ちなみにシミとそばかすは同じものではない。シミの場合は加齢で発色する老人性色素斑でひとつひとつは大きいがそばかすよりは数は少なくこめかみや耳の横などに出る。
 一方そばかすは正式には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれ、遺伝により若い頃にシミよりは細かい点々が鼻や頬に左右対称に現れる。シミとそばかすのいずれも紫外線で悪化するようだ。
 さてここまで考えると、爺さんや婆さんに発症するのはそばかすではなくシミになる。つまりジイソブ、バアソブは実はジイシミ、バアシミになる。
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バアソブ・2~種子

 キキョウ科ツルニンジン属の「バアソブ(婆そぶ)」。夏にツルニンジン(=ジイソブ)に良く似た筒状の花を咲かせる。その花はツルニンジンよりもやや小振りだが、実際には2つを並べてみないと区別しにくい。花冠の内側の紫褐色の色の違いも区別のポイントだが個体差があり迷わされる。また果実も萼片が残り同じような形になる。決定的な違いは種子の形で、ツルニンジンの種子には翼があり平べったいのに対して、バアソブの種子は濃褐色で光沢があり翼が無い粒状になる。ちなみに写真の右側は若い果実の様子。
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