元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
オオイタビ・3~花嚢
クワ科イチジク属の「オオイタビ(大崖石榴)」。茎から出る気根で岩や樹に固着して拡がっていく。壁面緑化などに利用されることもあり、その葉はわずか1~2センチと小さい。当地では長池公園の遊歩道脇や民家の石垣などで見られるが、剪定されるので葉は大きくならない。偶に肉厚になった長さ4~5センチの成葉を見ることがあるが、もっと大きくならないと花や果実は出来ない。ここは若葉台小学校付近の道路脇で、壁面に拡がった蔓から太い枝が立ち上がり、葉は長さ10センチ以上になっている。そして葉腋には長さ7~8センチの大きな花嚢が見えた。写真でわかるように花嚢の右側に幼葉が見えるが、左側の葉との大きさの違いがわかるだろう。
オオイタビは雌雄異株でイチジク属の他種と同様に、花は壷状の隠頭花序の中に咲きイチジクコバチ類によって授粉される。雄株の花嚢に入った雌コバチは卵を産み付け、その中で育ったオスとメスが交尾して翅を持つメスだけが外に出て別の花嚢へ移ることができる。雌株の花嚢に入った雌コバチはそこで死ぬが身体に付いている花粉によって果実が出来るので、雌株の果嚢は食べられる。一方、雄株の花嚢に入った雌コバチはそこで産卵し寄生によって果実のように大きくなるが、こちらは食べられない。雄株の花嚢と雌株の花嚢は外見では区別できないようだ。
オオイタビは雌雄異株でイチジク属の他種と同様に、花は壷状の隠頭花序の中に咲きイチジクコバチ類によって授粉される。雄株の花嚢に入った雌コバチは卵を産み付け、その中で育ったオスとメスが交尾して翅を持つメスだけが外に出て別の花嚢へ移ることができる。雌株の花嚢に入った雌コバチはそこで死ぬが身体に付いている花粉によって果実が出来るので、雌株の果嚢は食べられる。一方、雄株の花嚢に入った雌コバチはそこで産卵し寄生によって果実のように大きくなるが、こちらは食べられない。雄株の花嚢と雌株の花嚢は外見では区別できないようだ。
コメント ( 22 ) | Trackback ( 0 )
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これは見たことがないかもしれません。
付近を歩くときに気を付けていくようにします。
イチジクコバエの珍しい生態にも興味があります。
イヌビワの実の中にはよくこれが居ますね。
すべてに
合理的にできていますね。
野草?の強みでしょうか・・
近くでオオイタビが、それも実がみられるとは思いませんでした。
イタビカズラかヒメイタビかオオイタビかは同定できていないのですが
散歩で通りかかった民家で、塀をびっしりと覆っているのを見たことがあります。
壁面緑化に使われるのですね。納得しました。
この季節、果嚢を探したりしますが、見つけることは稀ですね。
長池公園のちいさな葉を見た時に園長さんからオオイタビと伺い、意外な気がしたのを思い出します。
葉を拝見すると見たことがあると思います。でもこんなに大きな果実ができるとは知りませんでした。
私も今年2ヶ所で出会えました。
まだ小さな葉を絡ませているのを目にしたり!
それが大きくなると全く別の顔を見せるのですね
面白いです~
おはようございます
面白い形の果実ですね
初めて見ました
ということは、食べられるかどうかは、外見では区別できない?
うかつに試すわけにもいきませんね。
割ると、わかるのかな?
驚きました。
いろいろなものを見られていいですね。
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