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クモタケ

 柏木小学校南側の遊歩道で見つけた奇妙なキノコ。これはバッカクキン(麦角菌)科イサリア属の「クモタケ(蜘蛛茸)」で、トタデグモやフクログモなどに寄生する“冬虫夏草(とうちゅうかそう)”。冬の間に宿主に寄生した菌類が、宿主を栄養素としてその体内に菌糸を増やし、夏になると宿主の殻を破って地上に生えてくる。長さは5~6センチのこん棒状で太さは7~8ミリ。上部には淡紫色を帯びた粉状の分生子体細胞フィアライド(phialide)が付き、風で飛ばされる。写真を良く見ると左側に飛び散っているのが見える。“冬虫夏草”は中国では古来より漢方薬や薬膳料理の食材として珍重されており、宿主を付けたまま採取し乾燥させて利用する。当地では去年、蓮生寺公園で見たという情報があり、そこで探したが見つからず、ここでマヤランを探していて偶然見つけた。
 
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ムラサキニガナ

 高尾山で多く見られる「ムラサキニガナ(紫苦菜)」。キク科アキノノゲシ属の多年草で草丈は70~80センチ。花茎の先端に下向きの円錐花序を付ける。頭花の直径は1センチほどで8~10個の舌状花の集合体になっている。花軸に細かい腺毛があるものを変種のケムラサキニガナと区別しているが、これはムラサキニガナと判断した。
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ヒナノウスツボ

 ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の「ヒナノウスツボ(雛の臼壺)」。当初、同属のサツキヒナノウスツボとしていたが、これはヒナノウスツボとのご指摘を頂いた。花期は7~9月でオオヒナノウスツボと重なるが、葉身は薄く花柄が1~3センチ程度。オオヒナノウスツボの葉身は厚く、花柄は0.5~1センチと短い。サツキヒナノウスツボの花期はその名の通り5~6月なので、来年の宿題としよう。これは裏高尾“蛇滝道”のもの。
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