BATMAN THE DARK KNIGHT

もう遅いが、ＤＶＤで観た。　
ロードショー公開は昨年、夏。　
良くできた映画だ。　
悪役のヒースレジャーが恐ろしく怖い。　
先月２２日に彼は複数の処方薬の誤飲による、中毒で
亡くなっている。　
精神的に不安定だったのか？！　睡眠薬や精神安定剤、
鎮痛剤を服用していたらしい。　
彼が亡くならなければ、ＴＨＥ　ＤＡＲＫ　ＫＮＩＧＨＴ
の続編を作っていたと思う。　終わり方が、それを示している。　
あれだけの演技なので、代役になる役者が大変だ。　
彼が演じたジョーカーの怖さは、お金や物欲からの
犯罪ではなく、世の中を自分とおなじように人を憎む狂気の世界
に換えることが目的なのだ。　
こどもの頃、父親に口をナイフで裂かれた、悲惨な体験により　
その人格が形成されてしまった。　

それに相反する究極の正義感を持つ、ＢＡＴＭＡＮ。　
どんな悪人でも絶対に殺さないのだ。　
何のためにそこまでする？！　
それを言ったら始まらないのだけど。　
でもその究極の正義感がカッコイイのだ。　
仮面を被り、悪人と戦う時、その代償として
物を破壊したりしてしまうこともあり、その部分で言えば
無法者とされる。　法律国家では、ＢＡＴＭＡＮも犯罪者
となるのだ。　
だが、彼の正体は謎であり、逮捕はされない。　
人の命を救っても、ヒーローとはされない存在。　
それがＢＡＴＭＡＮのカッコ良さだ。　
それが今回のＴＨＥ　ＤＡＲＫ　ＫＮＩＧＨＴと名を
打った映画タイトルどおりなのだ。　
暗黒の騎士＝バットマンなのだ。　
自ら、悪役となり、またその存在は分からないまま、
正義を貫くなんて～～～。　
子供が警部である父親に尋ねる？！　
どうしてＢＡＴＭＡＮは悪いことしてないのに逃げなけ
ればならないの？！　
彼を捕まえようとする人がいるからだよ。　
彼の正義は、今の時代では受け入れられないのだよ。　
だから暗黒の騎士なのだ。　

あんまり内容を言っちゃうと、まだこれから観る～～！！
人に申し訳ないのだけど。　
あともう一点。　
ジョーカーが仕掛けた罠。　
逃げ惑う市民の乗せた客船２隻。　
一方はふつうの市民。　
もう一方は犯罪者を乗せた船。　
２隻ともに爆薬を設置されている。　
相手の船の起爆スイッチをそれぞれ
乗客に持たせ、午前０時までに相手を先に
爆破させなければ自分の乗っている船が
爆発する設定だ。　
相手の船を爆破させれば自分は生き残れると言う
究極の選択だ。　
そこでバットマンは言う。　
どちらもボタンは押さない。　
なぜ？！分かる？！　
こんな状況下であれば、自分が自分が～～が
当たり前のハズ！！　
だけど、まだうちの船が爆破されていないって
ことは相手が押してないからだ？！　
双方が相手の命を重んじる。　
ん～～～～これはなかなか～～～いいお題でした。　
かなり悪そうな囚人が、起爆スイッチをよこせ！！
と脅す。　いち早く俺が押してやるから。　
とスイッチを奪い取るが！！　そのスイッチを船から
海に投げてしまうのだぁ～～～。　
えぇ～～～！！　
ん～～泣けるよ～～。　
囚人なら死んでしまっても良いでは！！と思われて
ボタンを押されるはず！と思っていたが。　
もう残り少ない時間でもまだ相手は押してこない。　
相手の思いやりを感じたら、相手を殺すことなんて　
できない！！　

まだ、観てない方～～ぜ～～たい必見です。　
前半部はちょっとどうなの？！って感じに思う
けど、これはクライマックスを盛り上げるための
準備なので、焦らずじっくり観てください！　
終わった後に、満足感を得られることは間違い
無しだ！！