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長電話

~自費出版のススメ~

不知火型土俵入り

2009-07-16 | スポーツ
横綱の土俵入りの型において不知火型は不吉、雲龍型が無難という都市伝説を覆し、白鵬の安定した活躍が続いています。横綱の締め型もわっかが二つの不知火型の方が見栄えがよく、攻撃的とされるこの型には人気がありますし、私も好きです。

旭富士、三代目若乃花、吉葉山、双羽黒、玉の海。確かに短命です。しかし横綱在位期間最長記録の羽黒山は不知火型ですし、雲龍型の横綱だって在位期間最短記録の前田山や三重の海(武蔵川親方、現日本相撲協会理事長)などがいて、不知火型が縁起が悪いというのは、いかにも伝説的な裏付けに乏しい噂話の域を出ません。不知火というどこか霊的な趣きのある語感とともに、迷信深い相撲界ならでは思考パターンのなせるワザともいえます。

朝青龍も独創的な横綱たらんと欲するのならば、ここはひとつ新しい土俵入りの型のひとつでもつくってみてはいかがでしょう。

大相撲名古屋場所

2009-07-09 | スポーツ
恒例の場所前の朝昇龍のスキャンダルが報じられ、名古屋場所が近いことを知らせてくれます。

朝青龍は、大横綱・北の湖に並ぶ成績を残しています。ただ、貴乃花と曙、輪島と北の湖、古くは大鵬と柏戸のように常に優勝を分け合うようなライバルが存在しない一人横綱状態が長く続いたことも、記録を残せた要因のひとつです。

貴乃花も当時幕内上位力士を多数抱えていた二子山部屋に属し、同部屋対戦がないことから優勝回数を伸ばすことができましたし、双葉山の連勝も春秋園事件による大相撲分裂期のどさくさで達成されたものですから、記録も運に左右され、後の印象も変わってきます。

千代の富士を彷佛とさせる、他力士と違う時間が流れているような全盛期の早い取り口は、横綱は受けに回り寄り切りで勝負という定石を覆し、モンゴルスタイルの新しい横綱像を提示してくれました。

今場所の見所は横綱昇進のかかる日馬富士の調子と、出稽古によって力を取り戻した稀勢の里がどこまで星を延ばすかなどですが、黄昏れの大横綱の逆襲も、今一度見てみたいものです。

名古屋場所初日の日曜日までブログをお休みします。

オールスター イチローの登板

2009-07-07 | スポーツ
プロ野球オールスターの監督推薦が発表され、セ・パの陣容が確定しました。交流戦のおかげですっかり影が薄くなった感はありますし、選手も昔ほど名誉を感じていないのでしょう、エキシビジョンマッチ以上の価値は見出せないものになりました。

過去の名場面としては、江夏の9連続三振(年や試合をまたぐと15連続)や新庄のホームスチール、古田のサイクルヒットなど数々ありますが、しっかり見ていた記憶があるのがイチローの登板です。

相手打者は当時巨人に在籍していた松井秀喜。パリーグの監督である故仰木さんの遊び心に球場は盛り上がり、セ・パを代表する打者が立場を代えて向き合うという見出しになりやすい構図に注目が集りました。

ところが、セリーグの監督の野村はここで代打に投手(高津)を送り、いっきに興醒め、野村のムカついた態度に、伝説は、苦い思いとともに少々寒い印象を残しイチローの登板という一点のみになりました。高津は死球を恐れバッターボックスの外に構え打つ気を見せず、イチローは淡々とショートゴロに打ち取りました。ここで松井がそのまま打席に入り、ホームランでも打てば名場面として語り継がれることになっていたのでしょう、イチローもそれを望んでいたのかもしれません。

野村の采配に当時は「なんと不粋な」と思ったものですが、彼は松井に打席に立つ前に「イチローと勝負したいか?」と聞き「したくありません」という松井の返答から決断したそうで、死球も恐いし、打ち取られても恥ずかしいし、オールスターがパリーグの選手にとってどれだけ重要なものなのかを選手時代に感じていたこともあり、お祭りならではのイチローの登板に腹をたてたその判断には無理からぬものがあったと言えます。

今思えば、この辺りを境にして選手も見る側もオールスターの緊張感がなくなってしまったような気がします。野村はそれを肌で感じ取り、ささやかな抵抗をしていたという見方もできましょうか。

中日8連勝

2009-07-02 | スポーツ
中日の試合は中盤まで0-0だと中日ペース、リードしているような気になります。いっきに大量点ということはありませんが、井端・荒木にまわればバッターボックスで、塁上でバッテリーを揺さぶり、森野、ブランコ、和田と巨人以上に恐ろしい飛び道具が控えていることもあり、例えツーアウト一塁でも大ピンチであるかのような錯覚を相手チームに与えます。

逆に試合の趨勢が既に決っした展開ですと、勝っていようが負けていようが、8回あたりからあっさりした凡退が続き、「さっさと帰ろうぜ」というメッセージを内外に示し、試合を終らせます。巨人がどんな展開でもベストを尽くすことを強要されているのとは実に対照的。長いペナントレースを決して厚くない選手層で乗り切る方法なんでしょうが、なんともダンディな大人のチームです。

打線が思ったほど奮わない広島、なぜか横浜と相性の悪いヤクルト、暗く地味なチームになってしまった阪神には巨人追撃の勢いはなく、やはり中日に期待が集まります。いくら戦績を残しても落合監督に対してコンプレックスの消えない原さんの存在もあり、セリーグはこの2チームで優勝が争われることになりそうです。

珈琲&ギャラリー ウィリアム モリス

2009-07-01 | スポーツ
渋谷の「本と箱」展が昨日終り、搬出してきました。搬入日に行ったきりで、新たに加わった作品やそれによって変わったレイアウトを見るのは初めてだったので、改めて堪能し、ひとつひとつの作品を目に焼きつけてきました。

例えば、金曜日の深夜に残業で苦しんでいる時、同じ時間に銀幕では映画がかかり、様々な人達が思い思いに過ごしている様子を想像すること、自分の直面しているものとは違う状況がパラレルワールドのように存在するのを感じることが昔から好きで、展示会の期間中、常に「ああ、ウイリアムモリスで展示会やってんだよな」という感覚が事務所にいても離れず、とても心地よい6月を過ごすことができました。

また、最終日最後のお客さんが、工作舎のHPをみてやってきたという、とても愛らしいおしゃれな青年で(エヴァンゲリオンのネルフのスタッフ・日向マコトのイメージ)、搬出にきた作家の方々に囲まれる形になり恐縮している佇まいが微笑ましく、私の展示会全体の印象に彩りを加えてくれました。

良い喫茶店が次々となくなる中、ウィリアム モリスは、今年で17年目。月毎に変わる展示があり、おいしい珈琲を出してくれる昔ながらの喫茶店で、店長の加々美さんもとても気さくな方です。渋谷や青山にお寄りの際は、是非お越しください。

コンフェデの決勝戦

2009-06-27 | スポーツ
コンフェデレーションカップの準決勝でイニエスタのいないスペインがアメリカに負け、ブラジルvsスペインというもっとも見たかった組み合わせはかないませんでした。また前回ワールドカップ優勝のイタリアもふるわず、一次リーグ敗退と、いまいち盛り上がらない結果となっています。

試合を見ていないので、やる気がないのか、手を抜いたのか、それともしっかりやった上での結果なのかは分かりませんが、日本が準優勝したこともあるこの大会、各国のやる気と位置付けはどんなもんなんでしょう。

優勝していればこの大会に参加できたアジアカップ2007で、日本が4位に終っても、オシムさんが強く非難されなかったのも不思議で、さすがに結果だけを求めず、内容さえよければ許す日本人気質だと感心したものですが、なんだか釈然としなかったのも事実です。

その国にとってどんなに重要な試合でも、ベトナムリーグの試合を2時間観し続けることはしませんしできません。サッカーは、試合内容、マッチアップも重要ですが、観る方の試合に対する気持ちが伴わなければ、面白くならないのです。

結局各国の力が本当に試されるのはワールドカップと欧州選手権しかないのかと思うと観る方も気合いが萎えてしまうってものです。

エルヴィスとマイケル

2009-06-26 | スポーツ
晩年、エルヴィス・プレスリーはドーナツの食べ過ぎで太り過ぎ、私が音楽を聞き始めた頃にはもう過去の人で、ロックスターというより、エンターテイナーのイメージが強く、甘いラブソングやシンプルなロックンロールに反応することがでませんでした。

フランク・シナトラやトニー・ベネットは大人になってから改めて聞き直して、よいとか凄いとか思ったりはしましたが、エルヴィスは苦手のまんまで、亡くなった時も現役感が全くなく、新世代に淘汰されたようで、むしろ当然視していたような記憶があります。

マイケルジャクソンの訃報もそういった印象があり、全盛期だった頃の音楽はよかったけれど、すでにミュージシャンとしては死んでいたので、うまく悲しむこともショックを受けることもできませんでした。

思い入れは屈託から生まれるものですから、彼やエルヴィスの晩年のようにソフティスケートされすぎているとなかなか好きにはなれないものなんだということを今回の訃報で実感させられました。

サッカーW杯 予選終了

2009-06-18 | スポーツ
巨人の原監督が以前、敗戦の弁で「野球とはそういうもの」と言ってましたが、本来その言葉はサッカーに適用されるものです。サッカーは番狂わせのある運や気持ちが試合を左右することが多いのに対して、9回も仕切り直しがあり、何度も打席が巡ってくる野球は確実にチーム状態や戦力が反映されるスポーツです。「そういうもの」というのは、「それも人生さ(セ・ラ・ヴィ)」と同義で「仕方ない」に近い意味ですから、1試合中に何度もリベンジのできる「明日があるさ」的野球にはあてはまりません。

今回のオーストラリア戦では、飛車角を欠いているにもかかわらず、日本は目指している「守備の為の速いポゼッションサッカー」がしっかりできていました。3バックにしてさらにサイドバックがあがるという戦術もアウェイですし、まあありでしょう。ゲームを支配していたのは日本ですし、玉田という起点にならないFWを使いさえしなければ、追加点もとれたかもしれません。

80分試合を支配していても10分で負けるのがサッカーです。よいサッカーの実現とアジアレベルですら勝ちきれない結果は、世界を知らない攻撃的な監督を戴く勤勉な日本人らしい当然の結果だと諦めるのもよいでしょう。しっかり手はうったけど勝てないのです。しかしサッカーとはそういうものなのでしょうか?

交流戦大詰め

2009-06-16 | スポーツ
WBCの日本代表の主力がパリーグ中心に構成されていたこともあり、投手力から見ても交流戦はパリーグの圧倒的優勢を予想していました。しかし、6月14日現在で57勝対55勝と、パリーグのリードはわずか、後半はセリーグのチームが打ち合いを制するシーンも見られ、交流戦前には4人しかいなかったセリーグの3割バッターも増え、防御率1点代が4人もいたパリーグのピッチャーもダルヴィッシュとマーくんのみとなりました。

広島(の投手陣)、中日(のブランコ)の健闘が光り、特に広島の中継ぎの安定感はAクラス入りを射程に入れるに十分な戦力で、ルイス、前田、斉藤、篠田、大竹と揃って来た先発陣に余裕を与えています。優勝は中日がするとしても、新球場でプレーオフができれば夢のようですし、カリスマのある栗原健太という打線の軸ができ、ピッチングスタッフも若いだけに来年以降にも大きな期待が寄せられます。

今回の交流戦は、それぞれのリーグをリセットし、首位チームが決して磐石ではないことを証明、追撃するチームにはずみをつけたという、意義のとても大きな期間となりました。

不思議なEUサッカー事情

2009-06-15 | スポーツ
昨年のアリーグのレイズの優勝、A・ロッドを擁するヤンキースの低迷、そして今年の若手とベテランの融合に成功した巨人などによって、すでに明らかだったように、スターを集めただけではチームは機能せず、工夫と気持ち次第で巨大戦力にも立ち向かえることが改めて証明されました。有能な監督を迎えようが、実績のある4番バッター、エースを揃えようが、結局野球は旬の選手が一丸となれば優勝できます。誰が西武の日本一を予想したでしょう。誰がオリックスのAクラス入りを予想できたでしょう。

ところがヨーロッパサッカーになりますと、そうはいきません。プレミアもセリエAもリーガも近年、優勝するチームは限られ、ゆるがない階級社会を実現、選手を育て供給することで運営費を稼ぐチームと、毎年選手を奪い合い優勝争いを演じるチームにはっきり色分けされています。

レアル・マドリードが空前の移籍金をはたいて、当代最高のプレイヤーであるクリスチアーノ・ロナウドとカカを同時に獲得しても、ヤンキースのように「悪の帝国」よばわりもされないし、巨人のように無節操とも非難されません。大金をつまれてもネームバリューのないチーム(マンCなど)には行こうとしないわけですから、そのヒエラルキーは磐石なものなのでしょう。

統合が進んでいること、階級社会を自明としていること、生活の一部としての地元サッカークラブの応援とサーカスショウとしてのスポーツ観戦。ヨーロッパサッカーは遠く離れた日本人にはよく分からないシステムで運営されているようです。

サッカー日本代表の危ない試合

2009-06-08 | スポーツ
日本をはじめ、韓国、オーストラリア、オランダのW杯出場決定の知らせが続いています。前回のアウェーのカタール戦で勝ったことにより、日本の予選突破はほぼ決定済みでしたので、喜びも半分くらいという方も多いことでしょう。

日本は、攻めること、動くこと、プレスを高くすることを方針として勝ってきました。アジア相手だからその戦術は通用したし、相手との間合いが見えている限りはそれはそれでよいと思います。ただ今回のウズベク戦の後半の怒濤の攻撃に受け身になったように、もろいわけではありませんが、中盤で守備がうまく、フィジカルの強い選手は長谷部のみで、攻撃への切り換えが上手くできず、前線の選手が機能しなくなってしまうのです。キリンカップで活躍した本田はほとんど仕事らしいことはできず、中村俊輔も守備に多くの時間を割いていました。

深く攻め込まれないための攻撃、というゲームプランしかなく、攻め込まれないための厚い守備力がなおざりにされているのは、日本人ならではの問題なのでしょうか。相手のミスや精度の低い攻撃に助けられたこともあり、結果は1-0でしたが、危ないシーンが随分ありました。モチベーションの高い時の強豪チームなら2、3点は決められていたでしょう。アジアの生温い環境の中でのチーム作りですから仕方ないことかもしれませんが、それが現実でしょう。

ただ、代表の監督や選手たちもそんなことは重々承知だからこその「われわれはスタートラインに立ったに過ぎない」というコメントだったと思います。これからも今のスタイルを深化させるのか、それともW杯に合わせ、弱いチームとして謙虚にモデルチェンジするのか。過信と無作為で終わったジーコの二の舞いにならないよう協会と岡田さんの限界が試されます。特に3位狙いで必死になってくるA組他チームとの対戦を消化ゲームにして無駄にしないようお願いしたいものです。

ダルヴィッシュ炎上

2009-06-07 | スポーツ
足利事件の2次的被害者、菅家利和さんが釈放後、テレビにでまくっていました。出演が終わり、提供を案内するスタジオでの音のないシーンでスタッフと挨拶、談笑している態度、表情を見ても、どこにでもいる洗練されていない野球好きのおっさんにしか見えず、先日まで冤罪(まだ確定ではありませんが)により収監され長く無為の時間を強制された人物とは思えない、ひるがえって猟奇的殺人者の狂気を感じさせない凡庸な小市民ぶりが印象に残る人物像でした。

良い意味で拉致被害者の家族、悪い意味でホリエモンのような素人。つまりこの人には事件を起こすほどのカリスマがないのです。捜査のプロであるはずの栃木県警は「人は見かけによらない」程度の古典的な先入観でこの人を捕らえ、立件したのでしょうか。「そう思ってみるとそうだな」、という上記の私の意見なみの動機だったのでしょうか。

ダルヴィッシュが巨人に打ち込まれ、敗戦投手になったのは、菅家さんが無罪であるように、カリスマのない巨人が、美しい投手を追い込む不条理です。WBCで韓国に美貌においてすでに勝っていたからこそ、優勝できたたように、マスクの上からでも不細工と分かる阿部が主将を務め、けなげな努力家が下位打線を構成する巨人なんかに負けてはいけないのです。

岩隈は負けるわ、大竹は乱調だわ、中日は引き分けるわ、ブログは支離滅裂だわと、散々な週末です。

訃報

2009-06-05 | スポーツ
往年の名プロレスラー、銀髪鬼ことフレッド・ブラッシーがケネディ大統領が暗殺された後、多くの人が哀悼のコメントを寄せる中、彼は「誰にだって運の悪いことはある」といい放ちました。ヒールのリップサービスにしては、米国民を敵に回す危険な、軽口に過ぎるようにも聞こえ、非難があったそうですが、私は本質をついたダンディな意見だと感心しました。

親しかった友人や知り合い、親戚のような身近な人間であっても、彼等の死に接する度にこの言葉を思い出し、たいしたことないと思い込むようにしていますが、悲しい時に感情を抑圧し、無理に明るく振る舞ったりすると、かえって陰惨な気分になってしまうのも確かです。

若く才能ある人を失っていくのは、無力感とともに、いい加減な交遊しか保ちえない自分が責められているようでもあり、結構こたえます。

祝 バルセロナ3冠

2009-05-28 | スポーツ
キリンカップ・サッカー日本代表の思わぬ大勝が、本田という強いオーラのある選手の活躍によってもたらされました。日本人のFWタイプでは珍しくゴール前の迷いがないエゴイスティックなセンスの持ち主がようやく現われ、中村俊輔が参加するゲームとは風合いの異なる(彼がいるとボールが止まる)、縦へ縦への試合が展開されました。本番ではまだ今日のメンバーが起用されることはないかもしれませんが、ゴール前を固めてくるアジアのチームには有効な、とにかく蹴り込んでこぼれ球を叩き込むという、泥臭いプレーも見られ、セリエAでの森本の活躍といい、俊輔後の日本代表にも目処がついてきました。

試合が終わり、6時間、今度は世界最高峰の舞台、欧州チャンピオンズリーグの決勝が始まり、くだびれた体に鞭うっての観戦。この大会は去年の成績をもとに選出されるし、国内リーグの優勝争いの激しかったチームには不利なので、その年に優勝したピークにあるチームが覇権を争うことはあまりなかったような気がします。ところが今年は両チームとも自国リーグを余裕をもって制しているので、まさにクラブのチャンピオンを決めるに相応しいカードの実現となりました。

試合はバルサが前半10分までのマンUの猛攻に耐えた後は、終始圧倒的なポゼッション、特にイニエスタとシャビのボールキープ力は素晴らしく、クリスチアーノロナウドにほとんど仕事をさせない、攻めて守るというスペインのスタイルを貫いての優勝でした。相手の攻撃が理詰めに見えるほど、比較するとバルサは複雑な位置取りと流れからの得点を重ね、終盤の時間稼ぎのパス回しすら華麗で、終始余裕ともとれるメッシの笑顔が絶えないように、相手は本当に無敵のマンUなのかと疑うほど試合を支配していました。

研究され、破れ去ったロナウジーニョのときのチームとは違う、1年でスキのないチームを作り上げたグアルディオラ監督の手腕に脱帽。モウリーニョが率いたマンUとの再戦も今から楽しみです。

横綱にはなれねども

2009-05-27 | スポーツ
よもやと思った日馬富士の優勝で幕を閉じた大相撲五月場所。日馬富士はまるでピークのような躍動感で疲れの見える白鵬を制し、モンゴル勢全盛の大相撲をさらに印象づけました。

日馬富士というと、時々優勝してもいいけれど、幕内最軽量の体格から、傍役で長く相撲を取る金星の多い平幕というイメージで、主役の風格ではないと思っていたので、優勝は本当に意外でした。ただ、初場所から、朝青龍、白鵬、日馬富士とそれぞれ優勝力士は変わりましたが、その間白鵬は2敗しかしていません。優勝や連勝記録は名誉ではありますが、今後も白鵬の強さはゆるがないでしょう。

また、前頭上位にいっては負け越し、下位では勝ち越すというを日本人若手力士のリフレインを見ていると、互助会、枯れ木も山の賑わい、などと揶揄されるベテラン大関陣は横綱候補でなくとも、やはり強いのだと認めざるをえません。強さをキープし続けている状態で8勝以上をあげることがどれだけ大変か。やる気まんまんの若手をここ数年退けてきた(鶴竜は除く)のですから、横審は騒いでいますが、それはそれでたいしたものです。

それにしても場所を盛り上げた影の主役「安美錦」。勝ち越さなくても殊勲賞はもらえないものですかね。