イチローの9年連続200本安打という大リーグ新記録の更新がまもなくです。大リーグでの2000本の安打のうち、内野安打が4分の1とか、単打が多いとか、大記録を揶揄する人も多いのですが、野球に内野安打というルールがある以上それは美意識の違いに過ぎず、だからといってイチローの記録が色褪せることはありません。
また、昔の日本の130試合で200本を打ち続けるのは難しいとか、試合数に対する記録の意義を問う人もいます(イチロー自身も言ってました)。しかしアメリカには時差があり、移動も長距離となり、その体調管理の難しさは日本の比ではない以上、試合数の多さはむしろ負担です。
同様に王貞治氏の本塁打の世界記録もまた、「日本の小さな球場だから」と大リーグとの比較を避けられます。王さんほどのホームランバッターは、ただやみくもに遠くに飛ばすことを考えているとか、ホームランはヒットの延長に過ぎないという認識の打者とは違います。狭い球場ならそれはそれで、広い球場ならそれもそれで順応・工夫し、求められる結果と自らの能力と照らし合わせながら、ここまでやればこの球場ではホームランが打てるという見切りをもってホームランを打っていたのではないでしょうか。
アメリカに渡ってホームランを諦めた松井秀喜が、謙虚に自分を限定し諦めることによって、有能ながら平均的なプレイヤーにモデルチェンジしてしまったように、「俺はホームランでいくんだ」という強い気持ちと意志がなければ、球場が狭かろうが広かろうが、記録は生まれません。ホームランは狙って打つものなのです。
イチローは「記録」を常に意識し、さらにそれを実現するというとんでもないアスリートです。トップレベルを維持し続けるという難しさを知っているという意味でも、13年連続ホームラン王の記録をもつ長距離砲の王さんに並ぶ実存をもった選手です。
また、昔の日本の130試合で200本を打ち続けるのは難しいとか、試合数に対する記録の意義を問う人もいます(イチロー自身も言ってました)。しかしアメリカには時差があり、移動も長距離となり、その体調管理の難しさは日本の比ではない以上、試合数の多さはむしろ負担です。
同様に王貞治氏の本塁打の世界記録もまた、「日本の小さな球場だから」と大リーグとの比較を避けられます。王さんほどのホームランバッターは、ただやみくもに遠くに飛ばすことを考えているとか、ホームランはヒットの延長に過ぎないという認識の打者とは違います。狭い球場ならそれはそれで、広い球場ならそれもそれで順応・工夫し、求められる結果と自らの能力と照らし合わせながら、ここまでやればこの球場ではホームランが打てるという見切りをもってホームランを打っていたのではないでしょうか。
アメリカに渡ってホームランを諦めた松井秀喜が、謙虚に自分を限定し諦めることによって、有能ながら平均的なプレイヤーにモデルチェンジしてしまったように、「俺はホームランでいくんだ」という強い気持ちと意志がなければ、球場が狭かろうが広かろうが、記録は生まれません。ホームランは狙って打つものなのです。
イチローは「記録」を常に意識し、さらにそれを実現するというとんでもないアスリートです。トップレベルを維持し続けるという難しさを知っているという意味でも、13年連続ホームラン王の記録をもつ長距離砲の王さんに並ぶ実存をもった選手です。