まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「心淋し川」西條奈加

2021-03-03 19:10:37 | 読書のすすめ
今日の群馬は晴れ。
風は強くないものの
昨日に比べると寒い一日でした。

さて 西條奈加の「心淋し川(うらさびしがわ)」を読みました。



千駄木町の一角は心町と呼ばれていた。
小さな澱んだドブ川のそばに
4、5軒のうらびれた長屋が集まっている。
長屋の差配(管理人みたいなもの)は50代の茂十。
感じがよく気配りが出来るよく出来た男だ。

この長屋に住む五人が
五つの中編の登場人物である。

なんとも物悲しく
でも日常をなんとか送っていく住人たち。
時に助け合い 時に罵り合って
時を紡いでいく。

最後の「灰の男」で茂十の意外な身上も明らかになる。

この作品は直木賞を受賞している。
西條さんの本はいくつか読んでいるが
なんとも言えない独特の世界があり
私は好きである。

おすすめです。

散歩道脇に咲いている花。

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2 コメント

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おはようございます (かりん)
2021-03-04 09:45:54
長屋の日常の様子、なんとなく想像できます。
まんじゅうさんは、お忙しいにもかかわらず、
幅広く読書をされていますね。
眼の疲れがある私は、夜の読書は、控えています。

今日は、花粉がたくさん飛ぶ予報です。
症状が軽いといいですね。
返信する
かりんさんへ (まんじゅう)
2021-03-04 19:06:17
こんにちは。

なんというかもの悲しさはあるものの、いい感じの小説です。
直木賞が発表されたときに予約したのですが、意外と早く読むことができました。
本を読むとかなり目が疲れますよね。💦
どうかお大事になさってください。

ありがとうございます。
今年は今のところ激しい症状は出ていませんが、これからですよね。TT
返信する

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