まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「旅猫リポート」有川浩

2013-03-17 18:56:17 | 読書のすすめ
今日は春だなあという感じの日でした。
目のかゆみと止まらないくしゃみと鼻水が 花粉の存在を訴えてくるぅ。

さて 有川浩の「旅猫リポート」を読みました。

旅猫リポート
有川 浩
文藝春秋


なんとなく題名から 猫に関するエッセイなのかしらんと思っていたのですが違いました。

孤高の一歳野良猫が 銀色のワゴンの下で 餌をもらうようになる。
餌をくれるミヤワキサトルは 悪い奴ではないが 野良猫からしてみると
所詮えさ場の一つにすぎない。

しかし ある日 野良猫は事故にあう。
あまりのつらさに サトルを思い出し 銀色のワゴンまで必死でたどり着く。
すると サトルは手厚い介護をしてくれる。

怪我が治り旅立とうとする野良猫に サトルは「うちの猫にならないかなと思ってたんだけど」と言う。
野良猫は 「ナナ」という飼い猫になった。

「ナナ」とサトルはいい関係で暮らしていた。
ところが 突然 サトルは新しい「ナナ」の飼い主を探し始める。
「ナナ」とサトルの旅が始まる。



孤高の野良猫ナナが サトルに飼われるようになるいきさつが いい。
ナナとサトルはあくまで対等だ。 

ナナの飼い主を探す旅は サトルの歴史や友人たちを知る旅となる。

最後はちょっと私の好きな形のハッピーエンドではないんですが
胸に迫る終わり方です。

春は出会いと別れの季節。
そして旅立ちの季節でもあります。

ぜひご一読を!

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コメント (2)
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