なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ミドリハコベ

2021年03月13日 11時21分59秒 | 野草

ナデシコ科のミドリハコベです。

北海道から本州、四国、九州に分布する越年草または1年草、畑や草地、庭などで見られます。

茎は枝分かれして立ち上がり、葉が対生します。葉や茎には細かい毛が密生します。

茎の色は緑色です、コハコベやウシハコベは褐色になります。

葉は卵形で先がとがります。下部の葉は葉柄を持ち、上部の葉の葉柄は短いです。

茎の先に花がさきます、花弁は白色で10枚に見えますが花弁が大きく割れて1枚が2枚に見えるのです。

雌しべの花柱の先は3本に分かれています、ウシハコベは5本なので見分けがつきます。

雄しべは5から10個で変異があります。花弁の下側に見える萼は花弁より長くなっています。

花は受粉すると顎が閉じて花柄が少しのび下を向きます。種子が熟すと上を向き種子を遠くに飛ばします。

ミドリハコベは古くからある在来種、コハコベは明治時代に入ってきた外来種だそうです。

春の七草で「はこべら」とよばれるのは、このミドリハコベのようです。

 


タチツボスミレ

2021年03月11日 21時07分44秒 | 野草

スミレ科のタチツボスミレです。

北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や野原、土手などで見られます。

葉は円形に近いハート形、長い葉柄を持ち株から葉が出ます。

3月2日の「コスミレ」は少し細長いハート形でした。

写真で見た方がよくわかります、比べてみてください

花はうすい紅紫色の花弁が5枚です、上に2枚、左右に2枚、下側に1枚です。

花の中心には黄色の雄しべが見えます。雄しべは雌しべの柱頭を筒形に囲んでいます。

花の後部にはスミレ科の花の特徴である距があります。

タチツボスミレは株から花柄をのばして花がさきます、その後茎がのびます。

茎が20センチほどに立ち上がり、葉がのびて花がさきます。タチツボスミレだけの特徴です。

茎が立ち上がり、花の後部に蜜壺があるので「タチツボスミレ」の名前がついたそうです。


モミジイチゴ

2021年03月09日 09時32分22秒 | 樹木

バラ科のモミジイチゴです。

北海道から本州に自生する落葉の低木です。林の縁や土手で見られます。

株から細い茎が多数のびて群生します。茎にはトゲがあります。

葉は互生する卵形、3枚から5枚に分かれます。周りには鋸歯があります。

分かれた葉の形が「モミジ」の葉ににているので「モミジイチゴ」とよばれます。

葉の付け根から花柄をのばして花がさきます。白い花弁は5枚、雄しべ多数、花は下を向いてさきます。

初夏に橙黄色の粒々をつけた果実になる木イチゴのなかまです。果実が黄色いので「黄イチゴ」ともよばれます。

 


ハルジオン

2021年03月07日 11時23分10秒 | 野草

キク科のハルジオンです。

北アメリカ原産の多年草、観賞用の花として輸入されたそうですが、雑草となって日本中に分布しています。

漢字では「春紫菀」と書くそうです。春にさく紫菀と言う意味だそうです。

植物学者の牧野富太郎博士が、ヒメジョオンと比較して、ハルジョオンと呼んだので「ハルジョオン」とも呼ばれるそうです。

茎は立ち上がり、枝分かれします。写真は今年初めて見つけたものなのでナヨナヨしています。

葉は互生します、細長い卵形から三角形で先がとがり鋸歯があり、付け根側は茎を巻きます。

茎の先で枝分かれして花がさきます、中心に黄色の筒状花が集まり、まわりを白い舌状花が囲みます。

白い舌状花の花弁は糸のように細いです、つぼみは下を向くように垂れるのが特徴です。

 


シロツメクサ

2021年03月06日 11時08分41秒 | 野草

マメ科のシロツメクサがさいていました。

まだ空地一面とはいきませんが、日当たりの良い場所で見つけました。

ヨーロッパ原産の多年草、明治時代に牧草として輸入されたものが野生化して全国で見られます。

株から茎が数本、放射状に地上をはってのびます。

茎の節から根を下ろし、葉柄が立ち上がって3小葉の葉が広がります。

小葉が4枚のシロツメクサは「幸せの4っ葉のクローバ」として珍重されます。

小葉はほぼ円形、まわりには細かな鋸歯があり葉先が少し凹みます。

小葉をハート形に書いてあるのは「カタバミ」の見間違いでしょう。

葉より少し高く花茎が立ち上がります、茎の先に白色のマメ科の花が30から50個、球形に集まった花序がつきます。

花弁は5枚、雄しべは10本、受粉のあとも花弁は残り花は下向きに垂れます。

江戸時代にオランダから輸入されたガラス器の詰め物に使われていたので、白い花の詰める草でシロツメクサとよばれるそうです。