ナデシコ科のミドリハコベです。
北海道から本州、四国、九州に分布する越年草または1年草、畑や草地、庭などで見られます。
茎は枝分かれして立ち上がり、葉が対生します。葉や茎には細かい毛が密生します。
茎の色は緑色です、コハコベやウシハコベは褐色になります。
葉は卵形で先がとがります。下部の葉は葉柄を持ち、上部の葉の葉柄は短いです。
茎の先に花がさきます、花弁は白色で10枚に見えますが花弁が大きく割れて1枚が2枚に見えるのです。
雌しべの花柱の先は3本に分かれています、ウシハコベは5本なので見分けがつきます。
雄しべは5から10個で変異があります。花弁の下側に見える萼は花弁より長くなっています。
花は受粉すると顎が閉じて花柄が少しのび下を向きます。種子が熟すと上を向き種子を遠くに飛ばします。
ミドリハコベは古くからある在来種、コハコベは明治時代に入ってきた外来種だそうです。
春の七草で「はこべら」とよばれるのは、このミドリハコベのようです。