毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

南昌の季節の果物  2011年6月28日(火) No.161

2011-06-28 21:18:17 | 中国事情
 今日は陳さんと二人、旅行の相談がてら昼食に招かれて岡田先生の宿舎に行った。江西農業大学の奥にある江西青年職業学院キャンパスも初めて訪れた。
木々が十分に成長しているだけでそのキャンパスは風格と落ち着きが出る。陳さんと我が財大麦路園キャンパスとの違いを言い合い、散々羨ましがった。樹のいい匂いがするしっとりしたキャンパスだ。裏には大きい池(湖?)まであった。
 旅行の相談や「地球の歩き方」のコピーを借りることやらして、オムライスをいただき帰ってきた。思えば南昌に来てオムライスを食べたのは初めてだ。数か月前、全家百貨にケチャップがたくさん並んでいるのを発見し、ケチャップライスは何回も作っているが、オムライスというのは、卵焼きでご飯をくるむのがバリヤーになってひどく面倒に思え、作ったことがない。人に作ってもらう食事の何とうれしいこと。特に中華料理でないのが新鮮だ。

 手土産に財大裏にある野菜市場で果物を買っていくことにした。
陳さんは3年間財大にいても、この本部のスーパーや野菜市場とはとんと縁がなく、どこにそんな市場があるのかも知らなかった。確かにわざわざ本部まで来なくても麦路園キャンパスにだっていくつかスーパーがあり、買い物に不自由はしない。しかし、ここの野菜市場はいつ行っても本当に新鮮な野菜や果物が積み上げられていて、行ったときはいつも(これからはずっとここで野菜を買おう)と決意するほどだ。それなのに、その決意は三日もたてば(ああ、あそこは遠い。横断歩道がバリヤーになって~。)といたるところにバリヤーをこさえてしまう。

 果物は野菜の奥にあった。トマトがあまりにもきれいにカチッとしているので、思わず(トマトをお土産に買おうかな?)と思った。しかし、それは自分が食べたいだけのことだったので、その案はひっこめた。果物コーナーには西瓜、リンゴ、バナナ、ブドウ、細長いミニトマト、マンゴーなどいつものラインナップに加え、新鮮そうな数種類の桃がずらりと並んでいた。その傍にはライチ(レイシ)がてんこ盛り、そして大粒、小粒のさくらんぼがプリッとした顔で箱に入っている。他に「果物の女王」と呼ばれる黒くて固い殻と柿に似たヘタを持つ果物(殻をむくとレイシにそっくりの上品な味の白い果肉がコロンと出てくる)。
 私たちは(というか私は)、陳さんが「それは高いです。」というのも聞かず、大粒の方のさくらんぼを買った(あの黒くて大きいアメリカンチェリーではない)。1斤20元だが、大阪のコーヨー鮮度館で買ったら2000円はするだろうと思う量が12元ほど。あと、どこも傷んでいないホワホワの毛が生えた桃を6個買った。13元。
 こういう時、(中国の暮らしはいいなあ)と思う。果物が本当に安い。そしてリンゴ以外は全部美味しい。皆さん、さくらんぼを食べに南昌にいらっしゃ~い!

 岡田先生の宿舎から帰る途中、せっかくだから隣の農業大学のキャンパスも見学することにした。ここは、さっき褒め称えたばかりの青年職業学院の緑樹が翳むほど、うっそうとした森を抱えるキャンパスだ。この大学の敷地は江西省一とのこと。実験や研究用の田んぼや畑、池か湖だかもある。陳さんとひとしきり、自分の故郷の植物と比べたりして喜んで歩き、散々蚊にさされたところでバスに乗って財大に戻った。
同じ南昌北部郊外にある学校なのに、今日行った地区は、緑豊かでひなびた懐かしいような地区だった。
 宿舎に帰り、江西省産の細長い米(タイ米に形が似ている)のもち米を炊いて、激辛豆腐ようと一緒に食べた。これも美味しかった。
コメント
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