にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

めぐりあうものたちの群像-戦後日本の米軍基地と音楽 1945-1958

2013年11月06日 | 日々のこと

青木深 『めぐりあうものたちの群像-戦後日本の米軍基地と音楽 1945-1958 』 大月書店、2013年。

帰国したら読もうと思い、渡米前に買っておいた本を読み始めました。
その分厚さにずっしりとした年月の重みを感じます。
調査に7年、執筆に3年、刊行までに4年かかったそうです。
まだ読み始めたばかりなのですが、地に足のついた、丁寧に綴られた文章にひきこまれています。

何事にも、スピードと効率、目に見える結果を速くたくさん出すことが求められる風潮の中で、こんなふうに時間をかけてようやく形になる研究もあるのだと、示してくださっているようで、励まされます。

「経験された個々の具体的時間/瞬間」へのこだわり。
「未来のための現在」ではなくて、直線的な時間意識の「間隙」としての個別具体的な生きられた瞬間。

それらが、青木さんの五感を通して、どんなふうに綴られていくのか、読み進めるのが楽しみです。

http://www.otsukishoten.co.jp/book/b107196.html

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